奇跡の再会 空木岳


空木岳山頂

山行日 2014年7月26日(土)〜27(日)
参加者 単独
山のデータ 空木岳: 2,864 m


奇跡の再会

百高山制覇に向け、残された難関の1つ、赤牛岳を 読売新道経路で攻略する予定を立てていた。ところが、直前の金曜になって、同行のRINちゃんから、「台風崩れの低気圧が前線をともなって通過、日曜には天気が崩れるとの予報で、次週に延期」との連絡が入った。 「次週」って、、、、、 東京に向けての引っ越しで それどころじゃ無いし (>_<)

「天気の崩れは日曜午後以降」と読み、「それならば、日曜午前中のうちに下山可能なコースへ予定変更」 っちゅうこって 前回の中央アルプス山行で 踏み損ねた 「東川岳」へ単独で行くことにした。

金曜の仕事が遅くなり、山行準備も手間取ったこともあり、愛知南部の隠れ家を出発したのは、夜10時過ぎ。 睡眠時間は短くなるけど、駒ヶ根ICを降りるのが12時過ぎとなり、ETC休日割引が適応されるので良しとしよう!!!


夜中に登山口までのダート林道を走るのは怖いので、その手前の古城公園駐車場で前夜泊。

翌朝、林道終点へ向けて出発するが、すでに終点付近の駐車場は満車っぽいので、だいぶ手前の広い駐車スペースまで戻ってデポ。

ここからだと、登山口まで約30分ほど 余計に歩くことになる。
登山口から1時間ほどで、池山避難小屋分岐の水場に到着。

池山避難小屋の水は ジャバジャバ出ているのだが、こちらの分岐の水は チョロチョロ

ちょっと 喉が渇いたので 飲んでみたけど さほど 美味くも無い
水場から1.5時間ほどで、大地獄と呼ばれる 梯子や鎖場の連続する場所へ到着。

かなりたくさん 危険個所があったような気もするけど、下山後の今となっては、例によって ほとんど記憶にない

ちょうど 大地獄と小地獄の間 あたりで、尾根沿いの木々の隙間から 中央アルプス主峰が顔を出す

梯子やクサリ場 なんて 何の興味も無いけど、 やっぱ こう云う 展望見えたら むっちゃ テンションあがる
3年前に下った 檜尾尾根が 真正面に見える


登山口から4時間半ほどで、空木平分岐に到着。

今日のお宿を 駒峰ヒュッテにするか 空木平避難小屋にするか 迷っていた。

今日は天気も良く 絶好のシーズンだけに、駒峰ヒュッテは、布団1枚に2.5人 なんて 展開も有り得そうだ。

実際、小地獄付近で すれ違った 小屋番さんは、「今日は混むかも!?」って 云っていた。

駒石コースのほうが展望が良いのに決まっているが、とりあえず 避難小屋の偵察のため、避難小屋コースを選択。
ニッコウキスゲ、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、グンナイフウロ、カラマツソウ、モミジカラマツなどなど、多数の花が咲き乱れる 沢沿いの登山道を15分ほど歩くと 空木平避難小屋に到着。

ここは、ユ○レイが出る と云う噂があるけど、とても綺麗だし、すぐ横に水もあり 絶好のロケーション。

中を覗くと、1名が寛いでいて、それとは別に1名分の寝床が確保してある。

やっぱ 駒峰ヒュッテは 満員だろう という推測のもと、まずは ベストプレースと思われる 1番奥の場所に 寝床を確保し、空木岳山頂を目指す。

避難小屋の少し上部には まだ雪渓が残っていた。

雪渓上部付近から 高度障害で 一気にペースダウン

一歩一歩が重いの何の・・・・・

とても空木岳山頂まで行く気力も無く、 駒峰ヒュッテで ビール飲むことだけを考えてた。

駒峰ヒュッテに倒れこむように到着すると ガッビィーン!!!?

「ただ今 小屋番は留守です」

・・・・・・・ ショック

仕方が無いので、 重いザックを置いて とりあえず 山頂へ


駒峰ヒュッテに戻ってみたが、まだ 小屋番さんは到着していない (涙

諦めて、避難小屋まで戻ろうと、テラスにザックを取りに行くと ピッケル君のザックの横で、お2人が 寛いでおられた。

ピ: あぉ〜

ユ: ピッ・・・  ピッケル君!!?

ピ: あぁっ あの時の!?


そう! 5年前の後立山縦走の際、2日目の鹿島鑓付近から3日目の種池山荘まで、行程が同じで、何度も抜きつ抜かれつしたお2人。 種池山荘でお別れする際、お互いのHPを紹介し合った。 ケルンさん&ユーコリンさん 御一行。

あの時は、ほとんど会話することも無かったけど、何たる親近感!!!

懐かしくって、嬉しくって、即座にザックから焼酎を取り出し、酒宴に参加

さらに嬉しいことに、お2人は、伊奈川ダム〜越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳〜うさぎ平の3角周回縦走にあたり、8年も前のピッケル君のレポを参考にして下さったとのこと。

山談義に花の咲くころ、小屋番さんも戻ってきて、改めて ビールで乾杯!!

やっぱ 山での出会いって 最高


1時間半 ほどの酒宴で しとどに酔い・・・・・ そのまま 駒峰ヒュッテに泊まりたい気分ではあるが

避難小屋に寝床を確保してあるので そう云うわけにも行かず

名残惜しさを断ち切り 15:00に避難小屋に向け 下山

避難小屋到着時点では、まだ 寝床には数人分の空きスペースがあった

酒宴中の駒峰ヒュッテは すでに満員だったので、 やっぱ 避難小屋にして正解かなぁ〜

改めて 夕飯食べて 酔った勢いで ひと眠りしたら お隣に人が入ってきた

避難小屋も すでに満員で、1人あたり ちょうどロールマット1枚分のスペースしか無いような状況

超満員を想定して、テントもツェルトも両方持参していたが、今更 移動するのも億劫で、そのまま寝る

満員の山小屋は 周囲の人への気遣いや 周囲の人の寝息など 気になって 熟睡できない

やっぱ 2度と混雑する 山小屋には泊まらないぞぉ〜



浅い眠りのまま 4時には眼が覚める

4:30頃 テント、寝袋など 重めの荷物を寝床にデポし、朝食も摂らず 空木岳を目指す

雪渓を越えた付近に、ザックが転がっていた

何だ何だぁ〜!? こんな場所にザック放置して・・・・ 遭難かぁ〜?

良く見ると ザック担いだまま エマージェンシーシートに包まった登山者が横たわっている

慌てて声をかけると 昨夜 遅くなり ツェルトも無く エマージェンシーシートに包まってビバークしたとのこと

充分 体力有るので そのまま 下山すると云うので、救援隊を呼ぶことも無く くれぐれも 気を付けるよう声をかけて 先を目指す


昨今の山ブームで 多くの若者が 山に来るようになったのは良いことだけど・・・・・・

ちょっと ムチャな 若者 多いよネ



5:30 駒峰ヒュッテ テラスに到着。 ここで、簡易雑煮の朝食

すでに ケルンさん御一行は出発した後らしい

天気の崩れは 午後から なんて 甘く考えていたが、やはり低気圧と前線通過の影響で 暴風模様

とりあえず 空木山頂から 東川岳を目指すが ガスと暴風が酷い

さらに 風が 雨交じりになってくる

あわてて ザックから 雨具を出そうとしたら・・・・・・

ガッビィ〜ン!!  テントと雨具を間違って、 雨具を避難小屋に残して来てしまった (涙

こうなれば 判断は即決!!!!

空木岳から 水平距離にして 200m 、東川岳まで  わずか 1.2 Km の 地点で 撤退を決める

避難小屋で コーヒー煎れて のんびり 2度目の朝食を摂ってから 下山

時間も早いので、高速道路を使わず 地道をコツコツ 愛知南部の隠れ家へ帰着

目的としていた 東川岳制覇は断念したけど、 山での出会いに 大満足!!!


野草
ハクサンフウロ シナノキンバイ タカネグンナイフウロ
カラマツソウ モミジカラマツ ニッコウキスゲ
イワカガミ と チングルマ ヨツバシオガマ


下山後のお楽しみ
昼食 松川町の ラーメン Dragon で 「とんこつラーメン」

この付近の昼食処としては ナンバー ワン です
温泉 松川IC 近くの 清流苑

松川IC に近く、 しかも 入浴料は 400円

天気が良ければ 露店風呂から そのまんま 南アルプスが全貌できちゃいます
スィーツ 飯田市 洋菓子 ノエル

左党で あまり 甘い物を頂くことの無い ピッケル君

突然 通りかかった 洋菓子店の 「魔女のプリン」っちゅうのが目につき

フラフラっと 購入したら メチャ美味 でした。

是非とも 1度 お試しください


コースタイム:

7月25日(金)

22:00 24:50
愛知南部 古城公園駐車場(車中泊)

7月26日(土)

5:30 6:00 6:30 7:05 11:35 12:50 13:05 13:30 15:00 15:30
古城公園駐車場 池山林道終点手前駐車場 池山登山口 空木平避難小屋 駒峰ヒュッテ 空木岳 駒峰ヒュッテ(宴会) 空木平避難小屋

7月27日(日)

4:35 5:30 5:50 6:00 6:50 7:40 10:40 10:50
空木平避難小屋 駒峰ヒュッテ(朝食) 空木岳 途中で撤退 空木岳 空木平避難小屋 池山登山口 デポ地


11:10 12:30 13:00 14:05 17:30
池山林道デポ地 清流苑 飯田町・ノエル 愛知南部









ピッケル君のアウトドア









































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