檜尾岳と熊沢岳(中央アルプス)

山行日 2011年7月17(日)-18(月)
同行者 単独
山のデータ 檜尾岳: 2727.8 m
熊沢岳: 2778 m

頑張れ オレ

世間は 海の日で3連休。  なのに、日頃の激務の疲れで とても仕事後に前夜泊山行に行く気力が残っていない (>_<)

土曜日の朝  某ホテルで 超ブルーな朝を迎え 帰宅すると 空は快晴、夏の日差しが降り注いでいる。
ゴロゴロしていれば 肉体的な休息は取れても 精神的には 鬱屈するのみ。。。。。。

『そうだ 休みはまだ2日も残っている』

『今から仕度すれば、前夜泊+1泊2日で アルプス山行だって行けるんだ!』  

気力を振り絞り、土曜の夜8:30に出かけた私は、9時間後には、この長い行列の最後尾に並んでいた。

そう、ここは 中央アルプス最大の玄関口。

とにかく 大勢の人と 行列と待ち時間が大嫌いな私ではあるが、、、、、、

今の体力では お手軽、簡単な ロープウェイと云う選択肢しか考えられなかった。

バスの待ち時間50分、ロープウェイの待ち時間1時間

以前のピッケル君なら ブチ切れ当たり前、、、、、
今はお疲れモードで 待ち時間なんて苦にならない

ロープウェイに乗ってしまえば、わずか10分弱で別世界

標高2,600Mの別天地

時間が少し 遅めなので周囲は 「登山客」って いうよりも「ハイカー」が多い。

脇目もふらず ちゃっちゃと極楽平へと向かう


やっぱ 頑張って ここまで来た甲斐があったぁ〜

心から そう思える 絶好の天気 \(^o^)/

3年前に仲間と行った 三ノ沢岳も輝いている


宿泊予定地の檜尾避難小屋は 近くの水場は 水が細くて チト心配 

そこで島田娘付近で のんびり休憩している青年4人組みと情報交換

水は十分 確保可能との情報で一安心

ただし 避難小屋は満員で、彼らは テントも無しに 避難小屋の外に寝たらしい (>_<)

避難小屋の満員は ある程度 想定内だ。

そんなこともあろうかと ツェルトを用意している




島田娘へと続く稜線からは 南アルプスオールスターズが ニコニコと輝いていた。

例によって 富士山が見えると 三文の得 \(^o^)/

うぅ〜む 絶景 絶景
さらに眼前には、これから目指す 檜尾岳と熊沢岳へと稜線が続いている。

北アルプスに比べると 『雪渓』が乏しく 『白と青のコントラスト』の迫力には欠ける。

改めて 中央アルプスは 『緑のアルプス』って思っちゃいました。


極楽平から2時間ちょいで 檜尾岳に到着。

ちょうど 団体客の昼食に重なったらしく 大勢の人達が昼食中 (>_<)

わざわざ 人混みの中で 飯を食う必要も無いので、そそくさと山頂をやり過ごして、 少し離れたコルで昼食とする。

目指す熊沢岳へと 綺麗に続くトレースが登攀意欲をそそる。

熊沢岳から わざわざ 檜尾避難小屋まで 戻るくらいなら いっそのこと そのまま空木平避難小屋まで 行ってしまうか?? っても 思ったが、 空木平には水場が無い。

駒峰ヒュッテで買うにしても 高いだろうし。。。。。

って 思い直して 檜尾避難小屋に引き返すことに決定。

それなら 重いザックを担いで 熊沢岳まで行く必要は無い。

檜尾岳から少し下った 茂みにザックをデポして空身で熊沢岳を目指す。

熊沢岳への登りは 岩登りで 危険個所が多い。

中高年の団体が前にいると 危険個所で渋滞が発生するが こちらは 空身で スイスイってな感じなので、 ちょうど上手い具合に 渋滞に捕まらずに済んだ。

険しい登りで 少し休憩 ってな感じで 後ろを振り返ると またまた絶景

熊沢岳から 予定通り 檜尾岳へと引き返す

檜尾岳へと近づくにつれ、 箱庭みたいな 避難小屋が何とも愛らしい

檜尾岳山頂から 避難小屋へ下ったところは 一面のお花畑

ハクサンイチゲとミヤマキンポウゲが あたり一面に咲き乱れていた

避難小屋は カマボコ ドーム型

すでに 10名くらいの方々が 寛いでいる

「まだ入れますよ〜」 なんて 誘っていただいたが

まだ 時間は 14:00前  これから到着する人もいるだろう

それなら テントやツェルトを持たない人を小屋に優先して

持っている人は 外に寝たほうが良い

いったん 小屋で寛いだ後に 外に移動させられるくらいなら

初めから外のほうが気楽っちゅうもんだ


避難小屋すぐ脇、 空木岳を正面にした緑の草地があり そこに ツェルトを張る。 ちょうど1張分ピッタリのスペースだ。  
ペグもなく ポール代わりのストックも1本しかなく どうしようかと思ったが 避難小屋におあつらいのポールがあり 超ゴキゲン。 細紐はハイマツに繋いで固定する

小屋内に寝る人  周囲にテントを張る人。。。。。

なんか 妙な一体感が醸し出され アチコチで 楽しげな会話


ピッケル君のツェルトに触発されたのか? ピッケル君と同型のアライビバークテェルト1がもう1名

さらに大型のスーパーライトツェルト2が1名

合計3基もアライツェルトが張られている

山ではどこのテン場も本格テントが当たり前の中、ツェルト3張りなんてシチュエーションも珍しい


どうやら 外での宿泊組は 若い方々が多いみたい
昔は 中高年ばっかりだった アルプスも だんだん 若者が増えてきた

若い人たちの楽しい会話に混ざり 沈み行く夕日を眺めながら 焼酎をチビチビ、、、、、
うぅ〜 至極のひととき



『避難小屋泊』の前提だったので インナーダウンやシュラフカバーを忘れ 夏用薄手のダウンシュラフだけでは寒いので
避難小屋に装備されているシュラフを拝借 m(__)m


例によって 焼酎で しとどに酔い 7時l頃には夢の中へ ZZZZZzzz....

夜中にピューピューゴゴー強烈な風で目が覚めた

ちょうど接近してきている台風6号の影響だろうか???

ツェルトは 風には弱い  しかも  ピッケル君のツェルトは ちょうど 風をまともにくらう位置に張られていた

これ以上 風が強くなるようだと 本当に 小屋に避難せざるを得ない (>_<)

。。。。。。なぁ〜んて 焦ったが 強風の中でも 以外に強かった ツェルト

なんとか 朝まで 寝ることが出来ました


感動のサンライズショー

そもそも 昨日の行程なら 避難小屋に泊まらずとも そのまま檜尾尾根を下山するにも十分な時間。
でも それでは 山での出会いもないし 何てったって ご来光を望むことができない。

そう ピッケル君は アルプスでのサンライズショーを もっとも楽しみにしているのだ

そんでもって 今回のサンライズショー ・・・・・・   はっきり言って 最高です。
ピッケル君の山行歴のベスト3には入る 素晴らしい日の出でした。  ってことで たっぷりとご覧ください 


日の出前から避難小屋を出発して 三ノ沢岳へ向かうと云う単独のスーパーなお姉さん

ノーマルに 千畳敷へと戻ってロープウェイで戻ると云う単独のお兄ぃさん

明日があるので 今晩 空木平避難小屋でもう1泊すると云う 若いカップル

いろんな方々が 思い思いに散らばって行く中、、、、

同じく避難小屋前でテントを張っていた青年は ピッケル君と行程が同じ

このまま まっすぐに 檜尾尾根を下ると云うのでご一緒することに。。。。。。

さすがに若いだけあって ガンガンにぶっ飛ばす 凄いペース

ぴったり3時間で 檜尾登山口まで下山



同行青年のお蔭で 快調なペースで 下山


登山口直前の 清水で顔を洗ったら むっちゃ 冷たくって   バテバテ ヘトヘトな状態から 生き返ることが出来ました。

檜尾橋から バスに乗って菅ノ平バスセンターへと戻る。


木曽駒の下山後温泉として 最もメジャーな こまくさの湯

さすがに この時間では空いていない

駐車場で 「こまゆき荘」なら入浴可能であることを教えてもらう

浴場から南アルプスを眺めることが出来

泉質もバッチリ  大満足です


コースタイム

0日目(7/16)

20:30 0:30
生駒 菅の平バスセンター(車中泊)

1日目(7/17)

530 6:20 7:00 8:15 8:25 8:50 11:00 12:20 13:50
菅の平バスセンター しらび平 千畳敷 極楽平 檜尾岳 熊沢岳 檜尾避難小屋(ツェルト泊)


2日目(7/18)

5:00 6:50 8:00 8:05 8:15 8:40 14:30
檜尾避難小屋 赤沢の頭 檜尾登山口 檜尾橋 菅の平バスセンター 生駒







ピッケル君のアウトドア









































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