白峰三山 ぷらす One

山行日 2013年8月3日(土)〜5日(月)
同行者 単独
山のデータ 北岳: 3,193 m
中白根山: 3,055 m
間ノ岳: 3,189.3 m
西農鳥岳: 3,050 m
小太郎山: 2,725.1 m


素晴らしいサンライズショー

今日の日の出時刻は 4:50と 昨夜、肩の小屋で聞いた。 テント撤収の手間が無いとは云え、 今日の行動は3の4(3時起きの4時出発)。

暗いうちから 味噌汁に餅を入れた 即席 雑煮で 朝食。 最近 腹持ちの良さと簡便さで、この朝食が定番化している。 まだ、薄暗い4時ちょうどに ヘッデン付けてテントを出る。


4:20頃から 東の空が幻想的なオレンジとなり、 またまたアドレナリンに火が付いた。 ご来光を北岳で迎えるため、日の出との競争が始まる。




鳳凰三山 さらには 瑞牆山〜金峰山〜甲武信ヶ岳〜国師ヶ岳など 奥秩父の山並み の 向こうから 陽が昇る

オレンジ色に染まる空 と オベリスクの尖がりが 素晴らしいこと この上ない


日の出との競争には 余裕で勝利 (^_-)   無事、北岳山頂で 荘厳なご来光を拝むことが出来た。

対照的な山容の仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の2巨頭が 朝陽に染まる。 


いつまでも いつまでも この 素晴らしい景色を眺めていたい」、 そんな 衝動にかられはするが、 中白根山と間ノ岳へと続く縦走路が 「オイデ オイデ!!」 って 呼んでいる

「ホナ そこで 待っとき!」 って、 声かけて 白峰三山 ピストン縦走へと歩を進める


北岳山荘付近から 振り返ると 北岳が雄大に聳えていた

快調で、ご機嫌に中白根山に到着。

何やら高校生ぐらいの団体さんがたむろしていたので、ちょっと山頂から外れた場所で、寿司1本。

本日のレーションは、「笹の葉寿司」

食欲減退気味ではあるが 無理して 1つ食べる。


快晴の下 間ノ岳に到着

振り返ると 鋸岳〜甲斐駒〜北岳〜高峰など 南アルプス北部の山々 と・・・・・・


南に目を向けると、南アルプス深部の山々が全て見渡せる

海の日の3連休に歩いた 塩見岳〜北荒川岳〜新蛇抜岳〜安倍荒倉岳の仙塩尾根南部も くっきり

つくづく 南アルプスの奥深さを痛感する


ちょっと 下ると 南アルプス最大の鬼門(?)である 農鳥小屋が見下ろせる

あぁ〜 なんと 素敵なロケーション

こんな抜群の環境にあるんだから、 もっと 宿泊客多いハズなのになぁ〜
(そうは云いつつ 泊まる気ないけど・・・・・)

遠くで 犬の鳴き声が聞こえる。 農鳥小屋名物(?)の甲斐犬だ

なんや もう 農鳥小屋も西農鳥岳も すぐ そこヤン!?

もう 頂いたも同然やな!!

何て思ったら 大間違い

ここからが遠かった


鬼門の農鳥小屋を サクサクっと やり過ごす。ちょうど玄関前を通過する際に、名物主人とすれ違う。 「怖ぁ〜」って 思いながら 「コンニチワー」って 陽気に声かけて 頭下げたら 向こうも軽く挨拶してくれた。 

日の出前から、ご来光を求めて北岳を一気に登り、その後も 快晴と大展望に気を良くして 歩き続けたつけが 回った。

もう すっかりバテバテ

それでも、念願だった白峰三山を制覇して ご満悦

農鳥岳は昨年の白峰南嶺制覇時に踏んでいるので、今回はこれにて終了・・・・・ 後は引き返すのみ

ここまで ちょうど 5:30、 ここが折り返し点と云うことは、同じペースで歩いたとしても 本日の行程は11:00にも及ぶ・・・・・・

しかも 前半と違い すっかり ガスが立ち込めたので、ここからは 大展望も期待できない。

トホホな気分になるが、肩の小屋にテント張り置きである以上、泣こうが喚こうが 戻らざるを得ない。
萎れた気分で、北岳への縦走路に戻ろうとすると、母親に連れられた ピヨピヨ隊が チョロチョロ歩いてる。

驚ろかしたら、母親とはぐれちゃうかと気を遣いながら そぉ〜っと 横を通過


ここから先は 苦行の一言。目的の西農鳥岳ピークは踏んだし、ガスが出てきて展望ないし、来る時と同じ道やし・・・・・・

モチベーションファクター ゼロ !

農鳥小屋から間ノ岳への登り返しの 辛いこと辛いこと、、、、

しかも、 農鳥小屋や大門沢方面を目指す登山者はいても、北岳方面に進む登山者はほとんどいない。

中白根山まで戻ったのは 12:30

まだまだ CT 通りでも 3時間、肩の小屋のテン場に戻れるのは4時近く (>_<)

もう すっかり 心が萎えて、 肩の小屋まで 戻るのを断念し、北岳小屋に小屋泊まりする気になってきた

農鳥小屋通過あたりから 高度障害のためか 食事が喉を通らない

無理して食べると 少し 嘔吐感すら感じる・・・・・

「まぁ〜 ともかく 北岳山荘で のんびり 寛いで 考えよぉ〜」

そう 自分に言い聞かせ、 惰性で歩き出す。

倒れこむように 北岳山荘に到着。

気分は 萎えはて、 9割がた ここに泊まる気分。

宿泊相談しようかと、受付に並んだら、「今日は混雑が予想されるので、
布団1枚に2名になるかもしれません」 ・・・・・

却下!!

宿泊依頼をやめて、昼食をオーダー。

ここは 昼食メニューもなく カップヌードルだけみたい・・・・、 しかも 350円 やし・・・・

でも 布団1枚に2人を考えれば 安いモン

バイトの方々が 賄いメシ 食べてる 横で カップヌードルを ズルズル・・・・・

こんな 美味い カップヌードル喰ったこと無いし・・・・ (>_<)

30分ほど 昼食(?) & 休息で やっと 息を吹き返した

意を決して、北岳への長い登りを 肩の小屋でのビールをモチベーションに トボトボ・・・・・・・

ご来光 ばっちり 大展望だった 北岳山頂も 今は ガスガスで 何も見えない

肩の小屋手前で 若い女性が アイポット(?) いじってる

「この辺りって 携帯電波受信できるんですか??」

「携帯なら 肩の小屋水汲み場付近が良いですよ!!」

どうやら 小屋のバイトさんらしい。 携帯受信してたのではなく、 花を探していたらしい

「タカネマンテマ」 ちゅうらしい。

この 提灯みたいのが花なんですけど、さらに この先っちょに ピンクの花が出るんだそうだ・・・・

絶滅危惧IA類っちゅう ことで ムチャクチャ 貴重みたい

しかも 盗掘も多いらしい。

こんなん 持って帰ってどうすんのん?? アホちゃうかぁ〜

山に可憐に咲いているから良いんとちゃう??


ようやく 肩の小屋に着いたのは、3:30  本日の行動時間は 11:30 にも 及んだ (>_<)

小屋で缶ビール買って 教えてもらった場所で 携帯メールチェック

ほろ酔い気分で テントに転がり込む・・・・・

もう バテバテで 飯食う気力も無く、 焼酎チビチビ飲みながら、 ウィンナーのボイル と 焼き鳥缶詰

晩酌のまま 疲れ果て そのまま 眠りに就いた

白峰三山 プラス One 山行記:

・1日目の記録 
・2日目の記録 (このページ)
・3日目の記録 

コースタイム

0日目(8/2 金)

11:00 26:00
名古屋南部 仙流荘(車中泊)


1日目(8/3 土)

5:00 5:30 6:20 7:25 7:50 10:00 12:00 12:40
仙流荘 北沢峠 広河原 白根尾池小屋 小太郎分岐 北岳肩の小屋(テント泊)

2日目(8/4 日)

3:30 4:00 4:35 5:00 6:30 7:30 8:25 9:25 11:35 12:35 14:50 15:30
北岳肩の小屋 北岳山頂 中白根山 間ノ岳 農鳥小屋 西農鳥岳 間ノ岳 中白根山 北岳山頂 北岳肩の小屋(テント泊)


3日目(8/5 月)

4:00 5:20 5:40 6:50 8:10 9:15 9:40 10:45 11:30 11:50 12:00 12:50 13:20 14:00 17:30
北岳肩の小屋 小太郎分岐 小太郎山 小太郎分岐 白根尾池小屋 広河原 北沢峠 仙流荘 高遠さくらホテル 名古屋南部








ピッケル君のアウトドア









































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