扇沢周回

(蓮華岳〜針ノ木岳〜スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜種池山荘)



山行日 2014年9月14日(日) - 16(火)
同行者 単独
山のデータ 蓮華岳: 2,799 m
針ノ木岳: 2,821 m
スバリ岳: 2,752 m
赤沢岳: 2,768 m


東京発アルプスデビュー

やっぱ アルプス山行って 「天気予報とニラメッコしながら、金曜昼に決行可否判断、その夜に出発して車で前夜泊!」っちゅうのが 機動力も高い。
いままでのピッケル君のアルプス山行は ほとんど 全てがこのパターン。 なので、好天率が高い(ってか、好天しか行かないし)

今夏から、東京単身暮らしとなり、この必殺パターンが使えない。 しかも、8月は天気の週周りが悪く、アルプス山行もままならない。

東京からのアルプス山行となると、「登山夜行バス」が 唯一の交通手段となるが・・・・・・

 # ハイシーズンは 1週間以上前に予約しないと ダメ
 # 1週間先の天気は全く読めない
 # キャンセル料が30%〜50%もする


などなど 不便なことが多い。

泣き言 云っても 始まらないので、おりあえず 運を天に任せて 
「毎日アルペン号」 を予約してみました。

23:00 新宿発 っちゅうことで、仕事終えてから支度して 十分間に合うネ

バスは 小さめで 4列シート、 トイレなし っちゅうことで 決して快適では無い

出発直前にコンビニで仕入れた・・・・・
 # アイマスク
 # 耳栓
 # 寝酒
の3点 セットで それなりに 良く眠ることが出来ました。

今回のバスは、七倉・扇沢・白馬五龍・白馬八方など いくつもの登山口を経由する。 しかも扇沢到着は、まだ夜も明けきらぬ4:30 ちゅうことなので 乗り過ごしに注意です。

おにぎり食べて 身支度を整えても まだ5時、登山口からは ヘッデン歩行となる

朝陽が昇り、目指す針ノ木岳〜鳴沢岳がモルゲンロートに染まりだす。

一気にヒートアップして、ガンガン スピードアップ


ちょうど1時間ほどで、緑に囲まれた大沢小屋に到着。 この小屋は営業期間が短く、9月上旬には閉まってしまいます。 この日も すでに小屋閉め後でした。
鯉のぼりの標識が立つ 沢を何回か渡ると、眼前に 針ノ木大雪渓が出現。

白馬大雪渓、剱沢大雪渓と並ぶ、日本三大雪渓なのだ。

シーズン当初の7月、8月は 雪渓の雪も多く、アイゼンは必携となるが、この時期は 完全夏道歩行となり、1度も雪渓の上を歩くことは無い

雪渓脇の ガレ場の夏道を登り 高度を上げ、 振り返れば 爺ヶ岳が雄大にそびえる(左は岩小屋沢岳)

良く見ると 種池山荘まで写っている

運を天に任せて決行した 初めての東京発 登山バス山行ではあるが、 好天に恵まれ 最高の気分

針ノ木大雪渓は、左の蓮華岳の山裾から、いくつもの小さな沢が合流しているが、標高2,270 m 付近に「最終水場」が ある。

針ノ木小屋テン場には、水場が無いので、ここで3.5 Lも水を汲んでいく。

歩き出して2〜3分・・・・ 嫌な予感がして、ザックを下ろし、ウォーターバックを確認すると、ザックの中が浸水。

山用プラティパスではなく、災害時用のウォーターバックを活用していたので、長年の使用で劣化し、水漏れしていた。

幸いなことに 数十mL 程度 漏水していただけで、ザック内部も 甚大な被害を受けずに済む

しかし、このまま ザック内での荷揚げは困難なので、ウォータバッグは手に持ったまま 歩行を続ける。




ウォーターバッグ漏水事件から 40分ほど・・・・
最後の急登と 九十九折れを バック抱えたまま 喘ぎながら登り
ようやく 3 L ほどの水を残して 針ノ木峠に 辿り着いた

針ノ木 登山口から ジャスト4時間

9時には 針ノ木小屋に到着し 早速 テン場の受付

こんな 早い時間なので もちろん 1番乗り

雛壇式に 30張りある テン場の中で 最も展望の良い 30番のテントスペースをゲット!!!

テント場から、蓮華岳、北葛岳、船窪岳、穂高、槍、野口五郎など 北アルプスが一望できる
ガスの上がる前の 早い時間に この大展望を拝めたことに 大満足



せいぜい 歩を停めて 自作の「男飯」を 頬張る程度で、ここまで ほとんど休憩を取っていない。

テントを張り終え、北アルプスの大展望を眺めながら ムチャクチャ早い昼食。

都内の駅弁コーナーで 買い求めた 柿の葉寿司。 笹八っちゅう 東京のメーカーだ

やっぱ 本場吉野の 「たなか」、 「ヤマト」、 「ゐざさ」に 比べると 新鮮さや ジューシーさに 欠ける。

針ノ木岳は、明日、種池山荘への縦走時に登ることになるので、本日は 蓮華岳を制覇しておく。

蓮華岳への急登から 振り返ると 箱庭のような 針ノ木小屋と 針ノ木岳の景色が素晴らしい

蓮華岳の山頂は2段ピークっぽくなっていて、手前のピークを登って、「やっと山頂だぁ〜!」って云うのは ぬか喜び、真の山頂は まだ先だ。

時間経過とともに ガスが どんどん昇ってきて 展望が失われていく

針ノ木小屋から 50分ほどで 蓮華岳山頂に到着

ガスで遠望は遮られているが、なんとか 針ノ木岳や 立山方面(獅子岳〜鬼岳)は見ることが出来る

山頂で 寛ぐこと3時間弱

ガスに煙る 「蓮華の大下り」の奥底から やって来ました マイミクさん

赤く色づいた 草紅葉が バージンロードのようです (?)

まだまだ 新婚ホヤホヤ


新婦さんとは、釈迦ヶ岳又剣山に続き3度目の御対面

新郎さんとは 初対面

ラブラブ アツアツの マイミクカップルさん

本当は 食いしん坊、 甘いモン 大好きの新婦さんのために 山頂にて 「ホールのケーキ」でお祝いしようと思ったのですが・・・・

重いテント泊装備に負けて 断念です。

いまから思うと せめて シャンパンでも 持っていけば良かった

ゴメンなさい m(__)m

テントスペースが心配っちゅうことで、休みも取らず そのまま 針ノ木小屋を目指す お2人。

こちらは あちこち撮影しながら のんびり下山

砂礫帯には わずかに残る コマクサ

そして 山は すっかり秋深く

草紅葉が アチコチ燃えています
下山後は 何をさておき・・・・

『生ビール』

下界では 絶対に有り得ない 高額 900円

銀座のクラブ並みの値段かなぁ〜

でも 下界では 有り得ない 美味さ格別!! ザギンのクラブと違って 900円の価値 あると思います

ほんでもって 酒宴のスタートは レトルトスパムを利用した 定番 ゴーヤチャンプル

ゴーヤの苦みが 山行疲れに とっても効果的
2品目は 「いなば」 の タイ缶詰シリーズの 「とりそぼろ と バジル」

白ごはんに かけて 「とりそぼろ丼」が ベストマッチは 当然だけど、 フランスパンとの相性もグッド

残り油を パンでぬぐって 食するのも最高です

次回は 「トムヤムチキン」にチャレンジしよう!


昨夜は夜行バスで 早朝5時前から行動していたため

焼酎を2〜3杯 飲んだら そのまま 沈没 ZZZZzz......

日が沈んだのも知らぬまま 寝入ってしまった


扇沢(蓮華・針の木〜種池山荘)周回 山行記:

・1日目の記録 (このページ)
・2日目の記録 
・3日目の記録 

 


コースタイム


0日目 (9/13 土)

20:30 21:30 23:00 23:00 4:30
都内の隠れ家 都庁大型バス駐車場 毎日アルペン号(車中泊)

1日目 (9/14 日)

4:30 5:00 6:10 8:10 9:00 9:50 10:40 13:30 14:50
扇沢駅 大沢小屋 最終水場 針ノ木峠(テント・昼食) 蓮華岳(大休憩) 針ノ木小屋(テント泊)


2日目 (9/15 月)

3:45 4:30 5:30 6:20 6:30 7:10 7:30 9:00 10:10 10:45 11:30 12:40
針ノ木小屋 針ノ木岳(ご来光) 鞍部(朝食) スバリ岳 赤沢岳 鳴沢岳 新越乗越山荘 岩小屋沢岳 種池山荘(テント泊)


3日目 (9/16 火)

5:00 5:45 6:50 7:25 7:40
種池山荘 レリーフ 爺ヶ岳登山口 扇沢駅


7:55 8:10 9:14 9:30 9:34 10:37 11:08 13:33 14:40
扇沢駅 大町温泉郷(薬師の湯) 信濃大町 松本 (あずさ 14号) 新宿 都内某所




ピッケル君のアウトドア









































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