蝶ヶ岳〜常念岳 その2
(三股から三角周回縦走)

山行日 2009年10月10日(土)〜11日(日)
参加者 単独
山のデータ 蝶ヶ岳: 2677 m
常念岳: 2857 m




モルゲンロートに染まる 槍穂高
(蝶ヶ岳より)



槍穂の大パノラマ

4:30 周囲のテントが ゴソゴソ開始。 寒いので いつまでも シュラフに包まって ぬくぬく惰眠を貪りたいが。。。。。。 小水を我慢できず 起きだしてみる。 昨日の曇天からは うってかわって 満天の星空 \(^o^)/ 東方面では 穂高の街の明かりがちらちら輝いている。 今日こそ 槍穂の絶景を拝めるに違いない。 

テントに戻ると テントは外のフライも内面も バキバキに 凍ってる。 よく こんな寒い中 ぬくぬくと 寝ていられたもんだ (>_<)  つくづく ダウンシュラフとシュラフカバー、 インナーダウンなどの装備に 感謝感謝 m(__)m

しばらく その ぬくぬくした シュラフで ゴロゴロした後、 のんびり コーヒー & Breakfast に とりかかる。 Bのメインは、昨夜に引き続き ソールレオーネ・エスプレッソリゾット (ミラネーゼ・フンギ)。 パスタと違って こちらの お味は 今イチか?

テント内を片付け、 テントの撤収をしているうちに。。。。。。  ピッケル君の大好きな 夜明け前の絶景ショーが始まる。



日が昇るにつれて 今度は 西側に聳える 槍穂が 朝日に照らされ。。。。。。

左端から 明神岳・前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳 左から 南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳

いつまでも いつまでも この パノラマショーを眺めていたいが、 歩きながらでも 常に 大パノラマ \(^o^)/。 とりあえず ザックを担いで 常念を目指す。

朝日に照らされる 常念岳 木曽御岳  乗鞍岳  霞沢岳
ハイマツには 昨夜の雪が残り その向こうに 北穂高〜本谷カール〜南岳〜中岳〜大喰岳〜槍ヶ岳
野口五郎岳は 薄っすらと雪化粧。。。。。


蝶ヶ岳から 蝶槍までは 大パノラマ稜線 \(^o^)/

数歩ごとに写真を撮るので なかなか 前に進まない。 おそらく 最近のピッケル君の山行の中で 最も時間をかけて歩いた区間だろう (^^ゞ

蝶槍の山頂で 休憩中のソロの方に 写真撮影を頼もうとしたら 無視された (−−〆)

仕方が無いので、持参の簡易ミニ三脚で 苦労して 自分の撮影
蝶槍からは 一旦 200mほど 標高を下げた後、標高2462の最鞍部から 再び 登りかえすことになる。



デッカイ デッカイ 常念岳

2462の鞍部からは 苦行苦難 (-_-;)  登れども 登れども って 感じで なかなか 山頂が 近づかない。 地図的には、p2592, p2512 の 2つのピークを越えた後、最後の最後に 標高300mの 登り。  

うぅ〜 テントが重い

テント撤収時に フライシートもテント内部も バキバキに凍っていたので、 乾かしもせず そのままビニール袋に包んで ザックに突っ込んだ。 おそらくテントに付着した水分だけで 500g以上は重いハズだ ?

何度も何度も 立ち止まり。 
ヒィ ッ ヒィー フゥー  などと ラマーズ法も まっ青な 荒い呼吸を繰り返す。
最鞍部から2時間10分程度の苦行の末 やっとこさ 常念岳山頂に到達

今までの苦労が 吹っ飛ぶほどの 大展望 \(^o^)/

常念岳山頂からの大展望
左から 槍ヶ岳、三股蓮華岳、鷲羽岳(中央)、水晶岳、野口五郎岳、大天井岳


山頂で 残りの焼きサバ寿しで 腹ごしらえしながら、 30分以上も 大パノラマを満喫。 身も 心も満腹 \(^o^)/  

例によって 後ろ髪を引かれながら 山頂を後にする。

山頂から少し下った8合目が 常念乗越と三股との分岐点。 本来であれば、三股方面へ下るのであるが、 『常念岳のバッチ』が欲しくって、 わざわざ 常念小屋へと下る。

ピッケル君持参の2005年発行の「エアリアマップ」には、常念乗越から前常念手前に通じるトラバース道が記載されている。

この道を行けば、8合目まで常念岳を登り返す必要が無い。

ところが この トラバース道。。。。。。 2007年以前より ガレ場の崩壊でほとんど廃道となっていた模様。 (>_<)

そんなことも認識せず、×印のついた岩を無視して トラバース道を行く(。。。。。だって 重いテント担いで 常念岳をもう一度 登り返す根性ないし。。。。。。)

トラバース道を歩き始めると さらに不吉なことに 急に周囲をガスが取り巻き あまり 視界が利かなくなる。

「熊が出るんとちゃうかぁ〜?」 「こんなガスの中 誰もおらん 道で 道迷いになったら どうしよう?」 などなど 不安が頭をよぎる。 「なんちゃって熊よけ鈴」を むりやり 鳴らし、 ルートロストしないように 必死で 細い斜面の 藪道を突き進む。

途中 数箇所 ガレガレの崩落部分を渡渉したが 何とか ルートを誤らず 進むことが出来た。 前常念へと続く尾根が見えたときには 本当に ほっ とした。


常念小屋から1時間強で ヘトヘトになりながら 前常念手前の正規尾根ルートに合流。 ここには しっかりと 『×』マークが付されていた。 良い子の皆さんは 決して この道を通らないで下さい!

特に前常念から常念小屋へ向かう場合は 崩落のガレ場を5mほど下ることになるので ルートロストする危険性が大です。



前常念の分岐で 倒れ込むように 栄養補給。 精神的に安心したためか 疲れと空腹感が どぉっと 押し寄せる。 パンを齧って ポカリで 流し込む。 

ふぅ〜 一安心

。。。。。。と 思ったものの なんのなんの ここからが 本当に試練の連続。

前常念岳山頂前後は 
大岩 小岩 が ゴロンゴロン! しかも 急な下りで 少しも気を緩めることが出来ない (>_<)。 さらに 重いザックを担いでいるので 少しでもバランスを崩すと 大怪我に繋がる。。。。。。

慎重に 慎重に。。。。。 疲れた体にムチ打ちながら、必死の形相で下る。

危険な岩場を過ぎた頃には 放心状態。 

標高2150 m 付近からの 急坂を下る頃には ヨロヨロ で 惰性で下り続けた。

前常念以降 ほとんど 休みも取らず ひたすら 下り 続けたおかげで コースタイムをはるかに上回り、14:50には 三股駐車場に到着 \(^o^)/

蝶ヶ岳ヒュッテで 貰った 入浴割引券のある 「
ほりで〜ゆ〜 四季の」で さっぱり 汗を流して帰宅。

重いザックで 急な岩場を 慎重に 下ったので 太ももに 相当な負担がかかり。。。。。。

翌週の土曜日まで 太腿の 筋肉痛に 苦しんだ。。。。。。 (>_<)

もう 歳 ヤロカ!? (トホホ。。。。。。)


1日目へ⇒

コースタイム

0日目: 10月9日(金)

19:20 0:15 25:00
生駒 豊科IC 三股駐車場(車中泊)


1日目: 10月10日(土)

7:45 9:20 11:50
三股駐車場 まめうち平 蝶ヶ岳ヒュッテ(テント泊)


2日目: 10月11日(日)

6:00 6:35 6:45 9:30 10:00 10:50 11:00 12:10 14:50
蝶ヶ岳ヒュッテ 蝶槍 常念岳 常念小屋 前常念岳 三股駐車場




ピッケル君のアウトドア









































inserted by FC2 system