光岳・茶臼岳

(光岳 2591.1 m)
(茶臼岳 2604 m)

2006年8月19日(土)〜8月21日(月)
参加者: 単独


光小屋から
朝焼けの富士


ルート:

0日目:

  生駒(15:30) ⇒ 易老渡(22:30) 車中泊 

1日目:
   6:00    7:35     11:00     13:55        14:20
  易老渡 → 面平 → 易老岳 → イザルヶ岳 → 光小屋(テント泊)

2日目:
   5:00                6:50     8:30     10:05       10:30    11:20    12:10
  光小屋 → 光岳(光石) → 光小屋 → 易老岳 → 希望峰(仁田岳ピストン) → 茶臼岳 → 茶臼小屋(テント泊)

3日目:
   4:10       4:40   5:20     6:40   9:05 9:50        16:15
  茶臼小屋 → 茶臼岳(御来光) → 易老岳 → 易老渡 ⇒ ⇒⇒⇒⇒ 生駒



紀行文(1日目)

息子との遭遇

某大学ワンゲル部に所属する息子が、「光岳〜大無間岳〜朝日岳のアルプス深南部縦走」をするとの連絡が入る。 昨年の槍ヶ岳同様、途中遭遇を目論み、光岳への単独山行を計画。 お盆から1週間遅れで夏休みを取得して、易老渡へ向かう。

飯田ICを降りてから、易老渡までへの道程が遠く、夜10時過ぎにようやく易老岳登山口の駐車場に到着。 ビールと焼酎を飲んで就寝。

5時頃、隣に車が入ってきて目が覚める。まだまだ眠く、車中でゴロゴロしていると、「オォ〜!」と、威勢の良い掛け声が聞こえたような気がした。 「どこぞの大学パーティーが出発するのだろうか?」などと暢気なことを考え、 ふっと車の前を見てみると、「ゲッゲッー!」。 なんと車の前を息子のパーティーが歩いていた。 「ナンヤナンヤ、草薙ダムからのアプローチとちゃうんカイナ???」。 「そうぃやぁ〜 事前にデポ山行するって、連絡あったなぁ〜」、 「そっかそっか、全体のパーティーは草薙ダムから入り、息子のパーティーはデポ山行の後、再度、易老渡から入るんだな」、 「。。。。。て、ことは今晩は茶臼に泊まって、残りのパーティ仲間と合流か?」 などと思いを巡らせる。

「奴等が茶臼小屋泊ならば、こちらは光小屋に泊まれば、ちょうど明日には途中ですれ違うハズ」 「どうせ今さら急いで出発しても奴等に追いつくのは無理」 「予定通りこっちは光小屋に泊まろう」 てな感じで のんびり起き出す。

6:10 易老渡を出発。 いきなりの急登で、息が上がる。ガイドに連れられた20数人の中高年の団体、 水戸から来たと云う十数名の中高年団体を追い抜く。

7:30 面平手前で、いきなり息子のパーティーが休憩しているのを発見し、あわてて隠れる。 どうやらボッカ量が異様に多く、女性もいるためペースがこちらよりのんびりしているようだ。 ここからは、息子のパーティーを抜かないように、ゆっくり歩くのに苦労する。 向こうは1時間ごとにピッチを作っているらしく、その度に追いついてしまう。

10時前頃だったろうか? 細い急登で、下からはさきほど追い抜いた中高年団体に押し上げられる格好で、進退窮まり、ついに息子のパーティーを追い抜かざるを得ない。 「コンチワー」、息子と眼が合うと、向こうも「げぇ〜」なんて顔をしながら、知らん振りで、「コンチワー」と声を掛けてきた。


息子達のパーティを抜き去ればペースは速く、じきに易老岳に到着。 全く展望が効かず、茶臼岳と光岳の単なる分岐点に過ぎない。 私は分岐を右に光岳を目指す。 息子達のパーティーが茶臼岳に泊まれば、明日、コース上ですれ違う計算だ。



時代の流れか?? こんな看板も
早速、息子との遭遇をクサンチッペに報告
稜線上は トリカブトが咲いていて
もう すっかり秋の気配

三吉ガレからは、本日始めて展望が望める
]
奥茶臼山からシラビソ高原へと続く稜線は見えるものの、その遥か遠方の中央アルプスは雲がかかって見えなかった。

樹林帯をしばらく歩くと三吉平。 
どこが地図上の三吉平になるのか判然とはしないが東側から切れ込んでいる谷でそれと判る。 

ここで、今宵、テントを隣で張ることになる方と遭遇。

かなりな急登の涸れ沢を登り切ると静高平に到着。
茶臼小屋から縦走してきた3人組が休憩中。
昭文社の地図には「晴天が続けば涸れる」と記載があるが、水のあった痕跡が無いくらいに涸れていた。

仕方が無いので、光小屋テン場の水を頼りにしよう。

静高平で水を汲むつもりだったが
完全に涸れていました
イザルヶ岳は絶景
すぐにガスが出てきて視界が無くなる

静高平からほんの数分でイザルヶ岳への分岐
 
時間もあることだし、ベンチにザックを置いてイザルヶ岳へピストン

ガスが出てくるまでのほんの束の間、360度の展望を味わえた

イザルヶ岳を過ぎると、センジヶ原の向こうに光小屋が見える

14:25 光小屋に到着。 早速、小屋でテン泊手続きして名物の手作り山バッジを購入

 山小屋の管理人の方は、どこも「頑固一徹」的な怖い感じの方が多いのに、
光小屋のおかみさん、御主人は、とても人当たりがよく親切でした

 水場が遠いので、飲料水を無料で分けてくださいました

テン場は、光小屋のすぐ前で4〜5張りで満員となるようなスペース
三吉平で御会いした単独の方のワンテン、京都府立大学ワンゲル部の8テンがすでに張られていた
テント設営後、京都府立大学の学生さんが、食べ終わったスイカの後始末をしている
南アルプス北部から南へと縦走してきて、明日、易老渡へ下山するらしい
ワンゲル部の伝統などの楽しい話を聞かせてもらった

学生さんと話の最中、ふっと前を見ると息子のパーティがやって来た
「げっげぇ〜! 今晩は茶臼でテン泊じゃぁ〜 無いのかよぉ〜?」

 別のパーティーが畑薙ダムから登ってくるとは、私の勝手な思い込みだったらしく、
息子のパーティーは小グループで易老渡から直接、光小屋泊のコースらしい

あわててテントの中に隠れてみるものの、こんな狭いテン場ではどうにもならず、息子達のテントスペースは私の横しか空きがない
気まずいことに、息子達の会話が聞こえる距離での隣接テントでの宿泊となった
 仕方が無いので、夜中にこっそり彼らのテント前に缶チューハイの差し入れを置いておいた


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ピッケル君のアウトドア








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