赤牛岳
(4日目)

新穂高温泉〜双六岳〜三俣山荘〜水晶岳〜赤牛岳〜奥黒部ヒュテ

山行日 2015年9月19日〜22日
同行者 単独
山のデータ 樅沢岳 2,755 mm
双六岳 2,860.3 m
三俣蓮華岳 2,841.2 m
鷲羽岳 2,924.2 m
水晶岳 2,986 m
赤牛岳 2,864.2 m
奥黒部ヒュッテ〜平ノ渡し〜黒部湖

本日は、「針ノ木谷 ⇒ 平ノ小屋」へと 渡し船で黒部湖を渡る。 
針ノ木谷発は、6:00 と 10:00。 いくらなんでも 6:20は無理なので、10:20の船を予定する。
テン場を8:00に出れば良いことになるが、早朝5:00頃には眼が覚めた。
コーヒー淹れて、ゆったりと朝食を摂り、のんびり、のんびり

食後にやることも無いので、「早くに渡し場に行って、テント干しながら、ブランチ食うか?」 なんて発想で、6:20頃にテン場を発つ
出だしから、すぐに東沢谷を渡る

しばらく 川沿いの快適な水平道

川底を覗き込むと、テントが数張り

渓流釣りのパーティーのようだ

以前、渓流釣りもやっていたピッケル君にとっては憧れの地

一度で良いから こんな秘境で どっぷり釣りに浸って見たい
昨日の厳しいロングコースに比べれば、本日はお気楽・・・

なんて思いは大間違い

ここから先は TV番組 「サスケ」のような アスレチック的 梯子の連続

すぐに 昨日の長い下りを御一緒した 新潟からのパーティーに追いつき、昨日同様 ペースメーカーとして御一緒させて頂く



渡しの待合所で、テント干してブランチ・・・・・

なんて 思惑で早くに出発したものの

針ノ木谷の待合所は 狭くて急坂の単なる斜面

とてもじゃないけど テントなんか干せない

すでに10名程度が、急斜面の階段に腰を下ろして渡しを待っている

少し傾斜の緩んだ場所にザックを下ろして ブランチ

アルプス縦走4日目で 行動食も残り少ないので

網で餅焼いて 醤油モチ

周囲の皆さんから 「食欲そそる 香りだなぁ〜」

なんて 羨ましがられた

黒部湖の向こうに 龍王岳・鬼岳・獅子岳を眺めながら、渡し船を待つこと2時間半

ちょうど 北西向き斜面となるので、日差しも当たらず、寒くてダウンを着こむ

ようやく 渡し船が見えると すでに50名以上は並んでいる登山者から歓声があがる。

待合客の行列の中で、渡し船は小型で定員15名なんて噂が流れていたが、結局30名以上が乗り込んだ

船のデッキにまで 人がぎっしり、船が傾く度に 悲鳴と歓声が入り混じる (-_-メ)
渡し船も満員で、十数名の客を残したまま出航

コバルトブルーの湖面に ブルースカイ 奥には昨年周回した 赤沢岳が見える
平ノ渡しから黒4ヒュッテまでの黒部湖沿いの登山道も、いくつものアップダウンや梯子があり、これまた苦行

登山道は切り立った斜面をトラバースするように作られいて、右側は真っ逆さまに黒部湖へと切れ落ちる斜面

躓いて転ぼうものなら命は無い

道幅も狭いので、小休止する場所を見つけるのも一苦労
平ノ渡しから3時間ほどの行程で ようやく 黒部ダムに到着

そこは 突然 自分が異次元に飛び出たかのように、「山」とはかけ離れた世界。 軽装の観光客がワンサカ

4日間も山中を歩き続けた オッサンが観光客の中で、悪臭を漂わせるのは如何なものか? 

どっかで 体拭いて、Tシャツでも購入して着替えるか?

なんて 考えていたが 歩いているうちに トロリーバス待ちの行列に飲み込まれてしまった。

黒部ダムへ向かう道中では、「あぁ〜 ダム着いたら ソフトクリームとか喰いたいなぁ〜」 なんて思っていたが、その夢も叶うことなく (-_-;)

結局 40分ほどの待ち時間で 予定より1本 早いトロリーバスに乗ることが出来た。

これで、予約している 特急あずさ にも 予定通り乗れそうだ。

わずか5分の 乗り継ぎ時間で 信濃大町行きのバスに駆け込む
大町温泉郷でバスを降り、薬師の湯に立ち寄る

バスのチケット売り場で貰った 割引券を使えば 500円とリーゾナブルプライス

『本日は大混雑』と云う立札を見て、旧館の風呂に行ってみると こちらは空いていて、のんびり4日間の汗を流すことが出来た

風呂上がりのビールを一気飲みして 再度 バスで信濃大町駅へ
信濃大町駅でも ドンピシャのタイミングで予定より1本早い松本行電車に駆け込む

乗り継ぎ時間を1時間程度確保できたので、松本駅で一旦、改札を出て 駅近の中華料理屋で5日ぶりの暖かい飯をたらふく食べた

すっかりご機嫌で 1ヶ月前に 「えきねっと」で予約した 「特急あずさ」の指定席に乗り込み 渋滞も無く 快適に帰路に着くことが出来ました
謝辞

恐るべしシルバーウィーク 炎の5連休。。。。。。
あちこちのテン場は テントが溢れ、 山小屋はすし詰め 布団2枚に5人
特急の自由席は大混雑。 上高地のバスは2時間以上の待ち時間
何から何まで 大混雑。

そんな 大勢の人出が大嫌いなピッケル君ではあるが、今回の山行では 本当に多くの方々と触れ合うことが出来ました

・双六小屋でビールを飲んだ 大阪からの単独男性(ウルトラマンタロウさん)
・双六のテン場でお隣さん、 三俣山荘のテン場で足を清水に浸けていた陽気な単独山ガさん
・鷲羽岳の山頂で ランドネ風ポーズをとって下さった 男女ペアの山ガさん
・三俣山荘のテン場で 語り合った 松本からの単独お兄さん(息子と同学年)
・赤牛岳を一番乗りで出発し、快速ペースで一気に奥黒部ヒュッテまで下られた単独山ガさん
・読売新道の下りで 何度も抜きつ抜かれつした 単独男性
・読売新道、平ノ渡しへと同行させて頂いた 新潟からの男女4人パーティー
・温泉沢ノ頭で 高天原温泉へ向かう予定を変更し、読売新道を下り 同じ特急あずさに乗った単独男性

コースが長いことから 本当に何度も何度も 同じ人達に出会いました。
皆様のお蔭で 単独でも4日間の縦走を楽しく過ごすことが出来ました。 改めて ここに御礼申し上げます



縦走の 山行記:

・1日目の記録 
・2日目の記録 
・3日目の記録 
・4日目の記録 (このページ)

ルート地図はこちら 



コースタイム


0日目

21:25 21:00 22:15 23:00
隠れ家 大森 新宿 毎日アルペン号(車中泊)

1日目

5:30 5:45 10:10 10:45 11:40 12:40
新穂高 鏡平 弓折岳分岐 双六小屋(テント泊)


2日目

4:40 5:10 6:10 6:25 7:00 8:10 8:30 9:40 10:05 11:30 12:50 13:15 13:35 14:45
双六小屋 樅沢岳 双六小屋 双六岳 三俣蓮華岳 三俣山荘 鷲羽岳 鷲羽池 三俣山荘(テント泊)


3日目

5:00 5:40 6:10 7:50 8:05 8:40 8:50 11:25 11:40 15:30
三俣山荘 黒部源流 水晶小屋 水晶岳 赤牛岳 奥黒部ヒュッテ(テント泊)



4日目

6:20 7:55 10:25 10:35 13:50 14:35 14:55 15:00
奥黒部ヒュッテ 針ノ木谷 平ノ渡し 黒部ダム トロリーバス 扇沢


15:00 15:15 16:15 16:31 16:33 17:29 18:35 21:06 21:20 22:00
扇沢 大町温泉郷 信濃大町 松本(途中下車・夕食) あずさ 新宿 隠れ家





ピッケル君のアウトドア









































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