恐怖の鋸岳縦走


鋸岳山頂 (第2高点より)

山行日 2011年8月6(土)〜7(日)
同行者 RINちゃん
山のデータ 鋸岳: 2,685 m


甲斐駒ヶ岳〜鋸岳縦走記:
・1日目 (このページ)
・2日目 





スーパー山レディのRINちゃん  日本百高山 95座登頂で  完全制覇まで カウントダウンの体制に入ったそうな。

残り5座の中で 最難関が ここ・・・・・  
『鋸岳』   tohruしゃん から 単独でのチャレンジは止められているらしく、 また 本人もそれは十分に自覚、認識しているらしい。
いつもの関西山系ネットのハード系メンツは すでに 鋸を制覇しており、 RINちゃんの この過激な山行にお付き合いできそうなのは 私しかいない。
 
・・・・・・ ってことで 甲斐駒ヶ岳から鋸岳への縦走にチャレンジしてきました。

戸台の駐車場に前夜泊。 翌朝5時に 切符販売開始のアナウンスで起こされる (>_<)

うぅ〜 今日は ゆっくりやから もう少し寝かせてくれぇ〜 なんて 思うものの あたりが騒がしくなり 仕方なく起床。


さほどの待ち時間もなく 5台目(?)のバスで 北沢峠へ

バスの運ちゃんが 鋸岳や鹿窓の展望を紹介してくれるが、 ここから 見てるだけで 怖い っちゅうねん

北沢峠から樹林帯を ワシワシ 歩く

この 工事系 ヘルメットを担いだ RINちゃんが 勇ましいこと 勇ましいこと

朝から ずぅ〜っと 曇りがちだった空も 双児山に到着するころには ガスが少し切れ、 目指す 駒津峰 その向こうに 甲斐駒ヶ岳が顔を出す

せっかち 2人組みは ここまで ほとんど 休みも取らず 黙々と歩いてきた

双児山から 少し下ると 駒津峰へと続くトレースと 甲斐駒ヶ岳

左手には 今回のメインイベントの鋸岳へと続く稜線が 一気に眼前に広がり  またまた アドレナリンモード全開!!

うぅ〜む・・・・ あんな ギザギザなトンガリ 登れるんやろか??

駒津峰にて 本日 初の大休憩

ここから見ると 鋸の山頂は ますます 尖がってる (>_<)
うぅ〜  ガスに囲まれた 鋸岳・・・・・

なんか ゾンビ とか 怪物の出現! ちゅう 雰囲気で

なかなか 
近寄りがたい オーラを発散しとる

つくづく ここは 神の領域やね
ガッツリ ワシワシ ハード系のRINちゃんが 何故か六方石からの直登コースではなく トラバースルートを行こうと云う

軟弱ピッケル君を気遣っているのかなぁ〜??

今日は ワシ 比較的 元気なんやけど。。。。。

山岳宗教の塊(?) みたいな 祠のある駒ヶ岳山頂

本来なら 360度 大展望 \(^o^)/  の ハズなんですが ご覧のとおりの曇り空

何も見えません (>_<)

山頂は多くの人々で賑わっているので  少し 鋸縦走方面へハズれた場所で 軽い昼食

山頂を離れ 鋸への縦走路へ入ると 先ほどまでの喧騒から一転

誰も 歩いている人はいない

ここからが 本日の核心部

気を引き締めて イザ!

なんて 思うが こんな 岩場でも RINちゃんは楽しそうやし


ガスが多くて 写真には写らないんだけど・・・・・

ここからの縦走路は 眼前に綺麗にトレースが見えて なんか ウキウキ気分

RIN ちゃんが 
「なんや 白馬の縦走路に雰囲気似とんなぁ〜」

それそれ ワシもまさしく そう思っていたとこやねん


ここが 本日の最難関

10 m 〜 20 m 程度の 懸垂下降???

下ってみれば さほどでなないが

上から 降りてくる RIN ちゃんを見ると 高度感満点

心臓バクバク云うてる・・・・・

でも ここを過ぎれば もう 着いたも同然




鎖場から15分程度で 左手に 緑に囲まれた 石室が見えた

オンボロなのかと思っていたら 2008年頃に改修・改築されたとのことで とても綺麗 \(^o^)/

建屋の半分が土間となっていて 8人が縦に寝てちょうどっちゅう広さ

奥の右手に2名 左手に2名分の荷物があるが 人は見当たらない

我々2人が真ん中に陣取ると ほぼ満室

まだ 時間は早いので まだまだ これから到着する人もいるかもしれない? とりあえず 石室のすぐ上のスペースにツェルトを張って逃げ場を確保しておく


水場は いったん 鋸方面へと進んだ後、砂地の広いスペースから左下へと急降下

あまり あてにならない GPSの軌跡で確認すると 水場まで 縦走路から 約80 mほど下降

水は チョロチョロ程度ではなく ザバザバと流れており 水汲みには苦労しない

ただ むっちゃ水は冷たく 持つ手が痛くなってくる

この冷たい水  その場で飲んだら ムチャ美味い

谷川岳の避難小屋下の水場と並んで ベスト3に入る美味さやネ (あと 1つは どこかなぁ〜)

せめて 水汲んでる間だけでも ここにビール持ってきて冷やしとけば良かったネ!? (谷川岳のときもそう思ったんや??)

石室出発から 水汲んで戻るまで ピッタリ20分

でも 水場から縦走路への急登は むちゃくちゃ急で もう 2度と水汲みたくない って 思いました


とりあえず 石室に戻って RINちゃんが 担ぎあげてくれた 500 MLロング缶で乾杯 \(^o^)/

うぅ・・・  至福のひとときやね

サンマのしぐれ煮缶 キュウリ チーズ などなど そのまま 宴会モードに突入 って まだ2時前やし

このまま飲んだら 寝酒なくなる って ことで しばし 昼寝 ZZZzzz......

そうこうする間に 雲行きが怪しくなり  ゴロゴロ  ザァー  夏山の典型的な 土砂降りにわか雨

降り出して しばらくすると 奥に荷物を置いておられた男女ペアの先達者が戻ってきた

カラ身で 鋸へとピストンして来たらしい

女性は 茶臼(?) 光(?)から 南アルプスに入り 縦走11日目っちゅう 最強の強者!!!

しかも 単独やし!!

もう1組は 名古屋から来られた男性2人組み お一人は 還暦付近

もうお一人は やはり 以前 南アルプスを10日ほどで縦走されたと云う

今日の宿泊者は我々を含めて3パーティー 6名 避難小屋のサイズからすると ちょうど 快適な宿泊数

これなら ツェルトへの避難も不要なので すっかり ずぶ濡れになった ツェルトを撤収して 石室内で干す

皆さんと あれやこれや 情報交換しているうちに そのまま 晩飯&酒宴に突入

日頃の疲れが溜まっているピッケル君は4時ころには沈没して ウトウト

5時頃に 雨が上がり ガスも晴れて 少し展望があるらしい

妙な一体感を醸し出した石室宿泊者 全員で 外に出て つかの間の展望を楽しむ

ちょうど 寝入りばなに 起きて 暮れゆく景色を眺めていたため 中途半端に眠気が覚めた

しばらく 横になるが 寝られず 寝酒を追加

なんか 眠りが浅かったような気もするが 朝まで一度も時計を確認することなく 寝続けた

明け方 ここんとこ 山に行くと時々見る 変な夢を見た (うぅ〜 これって 正夢かな・・・・)



2日目に続く 



コースタイム

0日目(8/5)

18:10 20:10 20:30 23:30
生駒 四日市 戸台(車中泊)

1日目(8/6)

5:45 6:45 6:55 8:40 9:20 9:45 12:25
戸台 北沢峠 双児山 駒津峰 甲斐駒ヶ岳 六合目石室

2日目(8/7)

4:30 5:05 6:45 8:00 8:20 11:15 13:50 14:25 14:40 15:30 19:55 21:50
石室 三ッ頭 第2高点 鋸岳(第1高点) 角兵衛沢渡渉 戸大大橋バス停 仙流荘 四日市 生駒





ピッケル君のアウトドア









































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