西穂高岳・焼岳
(西穂高山荘泊)
山行日 | 2009年7月19日(日)〜20日(月) |
参加者 | 単独 (途中同行: DOPPOさん、 スロトレさん) |
山のデータ | 西穂高岳: 2909 m 焼岳: 2444.3 m |
1日目: 7月19日(日)
3:00 | 3:40 | 4:00 | 8:25 | 8:40 | 8:50 | 10:20 | 11:20 | ||
生駒 | ⇒ | 針テラス | ⇒ | 新穂高温泉村営駐車場 | 新穂高ロープウェイ | 西穂高口 | 西穂高山荘(泊) |
2日目: 7月20日(月)
3:45 | 4:30 | 4:50 | 5:20 | 5:30 | 6:45 | 9:00 | 10:20 | 10:50 | 11:30 | 13:20 | 14:00 | 23:30 | |
西穂高山荘 | 独標 | 西穂高岳 | 西穂高山荘 | 焼岳小屋 | 焼岳 | 中尾温泉分岐 | 中尾温泉 | 新穂高温泉駐車場 | ⇒ | 生駒 |
感動の朝焼け
『ジャンダルム越え』と『奥穂高岳より一気に下山』と云う 超ハードコース&ロングコースであるA班。 夜の明けきらぬAM
3:45 ヘッデンを点けての出発となる。
D氏の目論見とおり、昨日の暴風雨は嘘のように収まり、山荘から外に出ると 天の川をはじめ満天の星空だ \(^o^)/。
昨日、暴風雨の中 撤退した標高2500Mをも難なくクリア。 ちょうど独標で日の出を迎える。
独標からの日の出 残念なことに明神岳に遮られて日の出を拝むことが出来ない |
幻想的な朝焼け 吊尾根〜前穂高岳〜明神岳 |
笠ヶ岳〜抜戸岳〜(右奥)黒部五郎岳 |
焼岳(右手前)〜乗鞍岳(右中央) |
富士山・甲斐駒ヶ岳〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳 |
うぅ〜む 絶景! 感動! 。。。。。。。 ピッケル君は この『朝の景色』が最も好きなんだ \(^o^)/。 もう 興奮を抑えることが出来ない。 『ジャン越え』と云う最難関に向けてヘルメットを装着、シュリンゲやカラビナを用意するD氏、スゥ〜氏を尻目に写真を撮りまくり。。。。。。。
本来は ここで 2人をお見送りして、焼岳へと引き返す予定のピッケル君であるが。。。。。。 もう すっかり アドレナリンモード
ピ: あのぉ〜 もう 我慢できませんネン!?
スゥ〜氏: えぇ〜 こんな場所で 大キジでっか?
ピ: いぇいぇ ちゃいまんネン!? こんなところで 引き返したら 一生後悔しますヤロ? 西穂高山頂まで行ってもよろしぃヤロカ?
D氏: どうせ そんなこっちゃろぉ〜と 思ったで。 ワシ等 ゆっくり 行くよってに 先 行っておいで
D氏の言葉を聞き終えないうちに、せっかちなピッケル君はザックを置いて、独標からの激下りを西穂高山頂に向かって 下降を開始していた。 『スイッチON!』状態となったピッケル君 もう 誰も止めることが出来ない。 空身で身軽となり ピラミッドピークも駆け抜け、なんと独標から30分程度で西穂高岳の山頂に到着。
独標(左手前)〜西穂高山荘(右手前)〜焼岳〜乗鞍岳 (ピラミッドピーク手前のピークより) |
左から 双六岳、祖父岳(奥)、鷲羽岳・水晶岳(奥)、野口五郎岳、槍ヶ岳、中岳 |
朝日に輝く 奥穂高岳から前穂高岳 |
後ろ髪を引かれながら 西穂高岳で引き返す
西穂高岳の山頂も360度 大展望 \(^o^)/。 東に八ヶ岳連峰、富士山、甲斐駒ヶ岳から南アルプス、中央アルプス、木曽御岳、乗鞍岳、西に笠ヶ岳から続く北アルプスの山々。 うぅ〜む 満足、満足。 「これって 絶対に西穂高山頂まで来た甲斐あるヤンカ!?」 「独標で戻ってたら、絶対 後悔したなぁ〜!」 などなど 感慨に耽りながら めったやたらとシャッターを切りまくる。
これから奥穂高岳まで難関コースを挑む D氏とスゥ〜氏の到着を待ち、この感動を分かち合いたいと思うが、いつまでも待っていては新穂高温泉から車の回送と云う重要なミッションに支障を来たす。 最高の展望に後ろ髪を引かれながら西穂高山頂から独標へと引き返す。
ピラミッドピーク手前から西穂高岳山頂を振り返る |
ピラミッドピークからいくつも続くアップダウン |
独標からは惰性で焼岳まで
引き返す途中で、北アルプス最難関コースへ向かうD氏、スゥ〜氏とすれ違い。 硬い握手でお互いの健闘を誓い合う。 まだ、時間は6時前。 しかし、西穂高山頂の大展望を眺めたピッケル君は、本日のイベントの90%を終えた気分。 後の10%は、難コース、ロングコースを歩き通し、さぞかし お疲れの2人のために車を回送すると云う任務のみ。 心にぽっかり穴が開いたように 惰性で歩く。 単独となったこともあり、1本も取ることなく西穂高山荘へ戻り、そのまま焼岳を目指す。 なんとなく地図で見ると、西穂高山荘から焼岳へは、「快適な尾根歩き」なんて 楽しみにしていたが、標高的には2,000M〜2,200M程度で、森林限界を越えておらず、展望の利かない樹林帯歩きとなる。 『雨後の大峰?』って 感じで、あまり気分が盛り上がらない。 しかも、昨日、一昨日の雨で 足元はグチャグチャにぬかるんでおり、歩き難いことこの上ない。 期待していた槍見台も、樹木の間から ほんの少し槍が顔を覗かせるに過ぎない。 |
p2299付近から振り返ると、先ほど制覇した西穂高岳が雄大に聳え、その向こうに奥穂高岳も見える |
樹林帯を抜け出ると、夏の日差しが痛いほどに照りつける。 焼岳小屋の前で、冷水にぷかぷか浮かぶ 缶ビールを見つけ、我慢できず。。。。。 プシュッ!! ごくごく..... うぅっ うんめぇ〜 やっぱ 夏山はこれっしょっ!! ふっと 気づくと まだ 9時でしたぁ〜 うぅ〜む そうじゃなくても 最近 アル中 気味なのに 朝っぱらから 酒飲んでもぅ〜た。 後悔先に立たず (-_-;)。 このビールで この後、炎天下の焼岳への登りが とにかく キツかった。 |
焼岳 |
北アルプス大展望(笠ヶ岳〜抜戸岳〜双六岳〜槍ヶ岳〜中岳) |
槍穂高大展望(槍ヶ岳、中岳、南岳、西穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳、明神岳、蝶ヶ岳) (右手前は上高地・梓川) |
北峰と南峰に囲まれた焼岳の火口湖 昔、若者のHPで 上半身裸で飛び込んでいる写真を見たが 温泉なんだろうか? |
絶景に大満足 \(^o^)/。 今まで焼岳小屋のビール1本を除くと、西穂高岳山頂から ほとんど休みも取らず、一気に焼岳山頂まで来た。 その分、ここで 大展望を楽しもう って ことで パンを齧りながら ゴロゴロ 休憩。30分ものんびり寛いだ。
疲れも取れたし、それそろ 下山に取り掛かるか? っちゅうこって10:50 焼岳を後にする。 ここからは ほとんど 何のモチベーションもなく ただただ長い林道を惰性で下るのみ。
ヒカリゴケ | 白水の滝 |
何のモチベーションの無い 下山道で ヒカリゴケ、白水の滝が 退屈を紛らわせてくれた。
中尾温泉から焼岳を見上げる |
中尾温泉から アスファルト道を とぼとぼと新穂高温泉へと歩く。 アスファルトの照り返しも強く、一気にペースダウン。 夢遊病者のようにフラフラ。
14:00 やっとの思いで、駐車場到着。 駐車場横に流れる沢で 全身の汗を拭って 着替えを済ませ スゥ〜号を回送。
平湯バスターミナルで ザルそば 食って ゴロゴロ。。。。。 D氏、スゥ〜氏は15:00の時点でまだ岳沢ヒュッテを下っているらしい。
「こらぁ〜 まだまだ かかるなぁ〜?」 「悪いけど温泉先済ませまっせ」とメールを入れ。 バスターミナルの3階にある「パノラマ大浴場」にて汗を流す。 すっかり 極楽気分で 風呂上りの牛乳を飲み、休憩室の畳でゴロゴロ 昼寝 ZZZzzz....
D氏とスゥ〜氏が 上高地からタクシーで バスターミナルに到着したのは17:30。 さすがのD氏も 本日ばかりは ハードだったようで。。。。。 岳沢からの下りは ほとんど会話の無いまま下ってきたらしい。 スゥ〜氏も いつものハイ状態とはほど遠く、放心状態。。。。。。 目が虚ろなのだ (-_-;)
しかし、西穂高から奥穂高と云う 北アルプス最難関ルート越えを果たした 御2人 風呂上りには 充実感と達成感に 満々溢れた 素晴らしい顔をされていた。
お楽しみ:
平湯バスターミナル パノラマ大浴場 ⇒