南八ヶ岳

山行日 2007年9月22日(土)〜24日(月)
参加者 ML仲間4名
山のデータ 硫黄岳: 2760 m
赤岳: 2899.2 m
阿弥陀岳: 2805 m




赤岳山頂


1日目 5:00 6:30 7:00 13:00 15:10
生駒 榛原 針テラス 美濃戸 やまのこ村 赤岳鉱泉(ツェルト泊)


2日目 7:00 7:40 10:10 11:45 12:40 14:00 15:15
赤岳鉱泉 赤岩の頭 硫黄岳 横岳 赤岳頂上小屋 阿弥陀岳 赤岳頂上小屋(泊)


3日目 6:00 8:15 7:30
赤岳頂上小屋 行者小屋 美濃戸 やまのこ村




1日目: 楽チン歩行の 美濃戸〜赤岳鉱泉
関西山系MLの方々が南八ヶ岳周遊山行を企画された。 天候不順で9/16〜9/17より1週間の順延。 順延された分だけ、プランも強化され、赤岳頂上小屋1泊の計画から、赤岳鉱泉・赤岳頂上小屋、各2泊のデラックスプランへと変更になった。 

本日は、自称「うさぎチーム」と呼ばれるお3方との同行、一般的には車を美濃戸口にデポして、赤岳鉱泉まで3時間程度の歩行であるが、楽チン山行隊なので、ゴロゴロのダート道を美濃戸まで車で乗り入れる。 車の底を2度ほどガリガリ云わせて、無事、美濃戸 やまのこ村の駐車場へ。 

美濃戸には、やまのこ村、赤岳山荘、美濃戸山荘 の3つの小屋が並んでいる。 林道を登るとゲートがあり、その先で、南沢ルートと北沢ルートの分岐。 我々は林道に沿って、北沢ルートを登る。車の乗り入れ可能な林道を1時間ほど歩くと堰堤広場。 この先で橋を渡るとやっと本格的な山道に変わる。


赤岳山荘を出発 堰堤広場上流で橋を渡る 沢沿いに何度か渡渉する


ここからは、少し勾配もきつくなるが、「うさぎチーム」の楽しいおしゃべりに何度かズッコケながら、さらに1時間ほどで本日のお宿である赤岳鉱泉に到着。汗をかくまでも無く、本日の歩行時間は2時間。 「うさぎチーム」の目的は赤岳鉱泉の「桧の香りのお風呂」と「欧州調のデラックスディナー」だと云う。  ツェルトを張り終え、鉱泉小屋の前に戻ってみると、「うさぎチーム」は、もはや生ビールタイム。 ピッケル君も遅ればせながら生ビールで乾杯 \(^o^)/ ツェルト泊のピッケル君をディナーにご招待頂いた。 夕食は山小屋とは思えないくらい豪華でした。翌朝7時出発を約束して、ツェルトで就寝ZZZzzz...


どこが欧州調やネン? の赤岳鉱泉 赤岳鉱泉のステーキディナー 木々に囲まれたテントサイトで快適にツェルト泊


2日目: ガスの中の 赤岳鉱泉〜赤岳頂上小屋
本日は、仕事で参加が遅れたD師匠が追いかけてくる約束になっている。さてさて、どの辺りで追いついてくるのでしょうか?

5時半起床。 アルファ米の粥とパンで軽い朝食。 ツェルトを撤収して鉱泉小屋へ。 ガスがかかっているものの、小屋の前から赤岳や大同心、小同心が顔を出している。


鉱泉小屋前から赤岳 鉱泉小屋前から大同心と小同心


予定通り、7時に鉱泉小屋前に集合。小屋沿いに行くと行者小屋方面、我々は小屋の真正面のルートを取り硫黄岳を目指す。小屋から10分程度でジョウゴ沢を渡る。ちょうど渡渉した付近で、赤岳方面の視界が広がり、ガスの切れた青空の下に、はっきりと、赤岳〜中岳〜阿弥陀岳の勇姿が顔を出す。


赤岳〜中岳〜阿弥陀岳


「うさぎチーム」の面々は、写真撮影に夢中で、ペースがまるで上がらない。 そうこうするうちに後の方から、「オーイ!」とD師匠の声がする。 「ゲゲゲゲぇ〜 もう到着でっか?」 「まだ我々 歩き始めて10分ほどしか経ってまへんでぇ〜」。 いやはや 例によって高速山行だ。 でもD師匠が同行してくださると心強い。 ノロノロ山行もD師匠の合流以降 心なしかペースが上がったような気がする。 1時間ほどで樹林帯を抜けて、森林限界を超える。ここからは赤いザレた斜面をジグザグに登る。赤岳の名前の云われは、この赤い土にあるのだろう。ちょうど赤岩の頭に到着すると、ガスも切れ、硫黄岳〜横岳への稜線がはっきりと見える。 やはりこう云う景色を目にすると、「アルプスに来たんだぁ〜」と云う気持ちとともに アドレナリンが湧いてくる。 

8:35 硫黄岳到着。 ガスで展望が利かず、少し残念。 ここから横岳へは稜線に沿った 快適な尾根歩き。


赤岩の頭 赤岩の頭よりガスのかかる赤岳〜中岳〜阿弥陀岳
カニの横這い? ガスの中 岩場を慎重に下る


硫黄岳山荘を越えて横岳に近づくと、ロープやはしごなどの難所の連続。 慎重に岩場を越える。 横岳は、奥ノ院、大権現、三叉峰など 小さなピークが連なっているが、「横岳」と云う山名標識は最も標高の高い大権現(2829 m)に置かれているようだ。

「うさぎチーム」赤岳へと続く稜線の眺めが最高の踊り場で赤岳鉱泉で用意してもらった弁当タイム。 ピッケル君は、途中途中で「早弁」をしたので、この時点では、2口分しか残っていなかった。

11:45 赤岳頂上小屋到着。 とりあえず寝床を確保、休息の後、阿弥陀へのピストンへ向かう。 しかし、時間の経過とともに天候は下り気味で、すっかりガスの中。文三郎尾根への分岐付近では、しっかりとした雨が降り出す。 赤岳〜中岳〜阿弥陀へのアップダウンは 岩稜帯、ガレ場、急斜面と 非常に厳しいコース。 へたすると落石を起こし、他の山行者に怪我をさせてしまう。 特にピッケル君は前回の金剛山行で落石を起こしているだけに慎重、慎重に斜面を歩く。



阿弥陀岳山頂ではほんの束の間だけ陽が差す。 ガスに煙る山頂で、陽が差したのでブロッケン現象が見えるかと、太陽を背にしてみるが、時間的に太陽の高度が高すぎて、自分の影が足元に来てしまう。 ブロッケンを見るには、なかなか条件が整うことが困難なようだ。

赤岳頂上小屋から阿弥陀岳 への空身ピストンの所用時間は約2時間半。 頂上小屋で早速缶ビールで乾杯 \(^o^)/。


3日目: 赤岳頂上小屋〜中岳ノコル〜行者小屋〜美濃戸
頂上小屋の朝食は早く、5:00から。 6:00には出発するが、あたりは一面ガスに覆われている。 期待していた頂上小屋からの御来光はまるでダメ。

キレットを抜けて権現岳〜編笠山〜観音平へと縦走するD師匠と別れ、「うさぎチーム」と私は、最も安全と考えられる「中岳道」で下山する。 それでも、赤岳から文三郎分岐までの下りの岩場は本当に厳しい。 また、あたり一面ガスが立ち込めていて、まるで視界がないので、ルートロスも不安。

中岳ノコルからの中岳道は、危険な箇所も無く 非常に快適。

我々「うさぎチーム」も途中でちょっとトラブルがあったものの、ほぼ時間とおりに、行者小屋に到着。

10:00過ぎに、美濃戸に下山。 観音平へと下山したD師匠を迎えに行った後、「やまのこ村」で入浴、昼食の後、 中央道で帰路に着く。

帰りは名阪国道で事故渋滞に遭遇


お楽しみ:
赤岳鉱泉のディナー




ピッケル君のアウトドア









































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