三頭山
(三頭山 1531 m)

2004年5月14日(金)〜5月15日(土)

参加者: 単独


三頭山避難小屋からの富士山


ルート:

1日目
   8:09   8:38   9:50  10:42   12:11   13:54    15:07
  南与野 ⇒ 武蔵五日市 ⇒ 笛吹 → 笛吹峠 → 槙寄山 → 避難小屋 (泊)

2日目
    6:40       6:50      7:40        8:10      9:04      10:03      10:55   10:57
  避難小屋 → 三頭山山頂 → 鞘口峠 → 都民の森 森林館→ 風張峠 → 山のふるさと村 → 小河内神社バス停 ⇒ 奥多摩 ⇒ 南与野



御前山上空2500Mより撮影した今回のルート (カシミールにて作成)


紀行文:


奥多摩三山の2つ目
昨年、御前山に行った際に、三頭山、大岳山と合わせて奥多摩三山と呼ばれている事を知った。奥多摩全山踏破は無理としても、単身赴任期間中にせめて、奥多摩三山くらいは制覇しておきたい。なぜか、5月14日が創立記念日(?)で3連休だったので、早速2つ目の三頭山に行ってみる事とする。

十分、日帰り可能なコースであるが、前回の雲取山石尾根縦走の際に、奥多摩の避難小屋がとても綺麗で立派な事を知り、奥多摩の避難小屋初体験も兼ねて、三頭山手前の避難小屋泊を計画。

早起きが苦手なので、ゆっくり出かける。武蔵五日市から数馬行きのバスで笛吹へ。乗る際には年配のハイカーが多数乗っていたが、払沢の滝付近で皆さん降りたようで、笛吹では、私ともう1人だけだった。天気もイマイチで、薄暗い樹林帯をひたすら登るが、登りはさほどきつくない。笛吹で一緒に降りた方は、60代と見受けられるが、なかなかに健脚で、追いつ追われつしながら、笛吹峠に到着。日原から上野原方面へ縦走されると言うその方と別れて私は笹尾根を歩く。

笹尾根は快適
笛吹峠からは、アップダウンもさほど無く快適な尾根道が続く。下の写真のように尾根の北東側は桧植林の針葉樹林帯、南西側は水楢などの広葉樹林帯。笹ヶタワ峰あたりから、その名にふさわしく登山道が笹に覆われてきた。


左右非対称の尾根路 その名のとおり 笹尾根


上平峠で丹沢方面への視界が開け、眺めが良いので昼食を摂ることにした。天気はスッキリしないが、丹沢の山々を眺めながらラーメンをいただく。


ハクビシンと遭遇!?
30分ほどのんびりして、出発。西原峠から槙寄山、大沢山を経て避難小屋へ到着。地図によると2〜3分三頭ノ大滝方面に下ったところに水場があるとのこと。さっそくペットボトルに水を汲みに行くが、沢の水は涸れていて、下っても下っても水が現れない。5分以上も下って、やっと汲める程度の水流を確保。

夕食にはまだ早いので、避難小屋の外側のベンチで、まずお湯を沸かして、持参の焼酎でお湯割りからスタート。2杯ほど飲んで、ほろ酔い加減で、夕暮れの景色を楽しんでいると大沢山方向から、何やらトコトコ歩いてくる。 タヌキか? いやいや タヌキより鼻が尖ってる キツネか? いやいや 体つきはキツネより丸いし小さい? ナンダナンダ? そっか ハクビシン?? でも日本に野生のハクビシンなんているのか? (後でインターネットで調べたところ、ハクビシンは日本在来種ではなく、台湾や中国からの移入種が野生化していて、奥多摩方面には特に多いようです)。

ハクビシンは私に気付くようすもなく、トコトコ、5Mくらいの距離まで接近。 あわててデジカメを取ろうとするが、私とデジカメの距離は約1M。 どうするどうする? 思い切ってデジカメを取ろうと動いたところ、ハクビシンもこちらの様子に気がつき、脱兎のごとく逃げ去って行った。 残念!残念 当HPの「山で出会った動物たち」に写真をアップできなかった(トホホ)。

ログハウス風の避難小屋


夕食は、いつものアルファ米(2食分)とレトルトハーブチキン。焼酎お湯わりも進んで、すっかり御機嫌気分になるころに西側の空がほの赤く暮れていく。明日はきっと良い天気に恵まれることだろう。

ハクビシンが去って行った夕暮れの登山道 避難小屋前の富士山


綺麗な避難小屋で快適な夜
食後は避難小屋に備え付けのノートに書き込み。日が暮れても、私以外に訪れる人物は無く、この快適な避難小屋を独り占めで過ごす事になるようだ。ナイターをラジオで聞きながら、そのまま深い眠りについてしまった。夜中に耳元でなにやらガサゴソ音がする。なぁなぁんだぁ〜 と100%目覚めない頭で朦朧と考える。そっか?備え付けのノートに「ネズミがうるさくて寝られなかった」との書き込みがあった!! まっマズイ 食料などを出しっ放しにしたまま寝てしまった。 あわてて寝袋から出て、あたりの食料をザックの中に片付ける。


目覚めると窓から富士山
あまりに快適だったので、目が覚めたら5時過ぎで、外はすっかり明るくなっていた。寝ぼけマナコを擦りながら避難小屋の窓を開けてみると、眼前に快晴の空と富士山が飛び込んできた。慌ててデジカメを持ち出し朝焼けの富士山をたっぷり堪能。

刻々と空の色や雲の形が変る中での富士山を眺めながら、ゆっくりと朝食をいただく。富士山を眺めながらの朝食は本当に最高。

疲れたので縦走断念
朝食後に荷物をまとめて三頭山山頂へと向かう。10分ほどで山頂へ着くと、ここでも富士山のお出迎え。ここで、またまた富士山を堪能して鞘口峠へと向かう。鞘口峠からは、水を補給する為に一度、都民の森へ下る。ちょうど森林館の扉が開いたところで、有り難いことに給茶機があって、お茶や冷たい水をペットボトルに補給する事ができた。同じ道を登り返すのは辛いので、都民の森の遊歩道をクネクネ抜けて鞘口峠を経由しないで風張峠へ抜ける。さて、ここからどっちに向かうか?御林山から数馬へ降りて温泉を楽しむか?月夜見山から御前山へ縦走するか?などなど考えたが数馬へ降りるのは温泉は魅力だけどちょっと歩き足りない、御前山への縦走はだいぶハード。。。 いろいろ考えて奥多摩湖側へ向かうことに決定。今日は天気が良いので早目に家に帰って、洗濯でもしよう。。。 などと考える。


都民の森はブナ林 奥多摩湖にかかるドラム缶橋


そうと決まれば下りは早い。山のふるさと村を経て奥多摩湖へ到着。ドラム缶橋を渡って小河内神社バス停に到着すると、ちょうどあと2分でバスが到着。午前中のうちに行程を終えてしまった。




ピッケル君のアウトドア




























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