雲取山(石尾根縦走)
(雲取山 2017.1 m)
2004年4月24日(土)〜4月25日(日)
参加者: yajiさん夫妻


奥多摩小屋前より
朝焼けの富士山

ルート:

1日目

  6:04   8:23 9:10   10:00    12:00    13:00   13:50        15:00
 南与野 ⇒ 奥多摩駅 ⇒ 小袖乗越 → 堂所 → 七ツ石小屋(昼食) → 奥多摩小屋(テント泊)

2日目

    5:10      5:30      6:10
  奥多摩小屋 → 雲取山 → 奥多摩小屋(朝食)

    8:10      8:40     9:30       10:15        11:00     12:20      13:40   14:20 14:39  16:51
  奥多摩小屋 → 七ツ石山 → 高丸山 → 鷹ノ巣山避難小屋 → 水根山 → 六ツ石山分岐 → 稲荷神社 → 奥多摩駅 ⇒ 南与野


1日目: 総行程 約 8 km  累積標高(+) 1209 m  累積標高(-) 205 m
2日目: 総行程 約 20 km  累積標高(+) 1152 m  累積標高(-) 1578 m

紀行文:

yajiさんに同行
ネットで知り合ったyajiさん夫妻が、テント泊で雲取山へ行かれる、との情報を入手して、半ば、押しかけ気味に同行させていただくことにした。
奥多摩駅から丹波行きのバスは超満員だけど、こちらはyajiさんに奥多摩駅で車に拾ってもらい、超快適に鴨沢から少し山側に入った登山口の小袖乗越にデポ。

小袖乗越から堂所までは、比較的平坦な登りを快適に歩く。この間は約4 kmの行程で、標高差は500 m 弱。登山道の山側には、点々とヒトリシズカが咲いている(写真1)。
堂所を過ぎてしばらく行くと、徐々に登りがきつくなり、休み休み約1時間で七ツ石小屋へ到着。 yajiさんは、体力に自身が無いなどと仰るわりには、ピッケル君より1.5倍は重そうな荷物を背負って、ほぼコースタイムどおりの時間で七ツ石小屋へ(恐るべきパワー!?)。

七ツ石小屋に着く頃から、雲行きも怪しくなり、風も強くなってきたので、休憩料を払って、七ツ石小屋で蒔ストーブにあたらせてもらいながら、ゆっくりと昼食を摂る。
蒔ストーブにお湯も沸いていたし、ストーブの上でステーキハムも焼いて、コンロを使う手間が省けた。。。。(写真2)。

七ツ石小屋の御主人や常連のお客さんと、いろいろ話しをさせてもらいながら、小1時間も休憩してしまった。小屋の奥には仮眠を取っている人もいた。

写真1
ヒトリシズカ
写真2
七ツ石小屋の蒔ストーブ
七ツ石小屋 七ツ石小屋からの展望


快適な尾根歩き
七ツ石小屋であんまりのんびりしたので、今日は七ツ石山山頂をパスしてブナ坂へ。ブナ坂から北西へ最後の急登を過ぎると、南側に視界が広がる快適な尾根歩き。登山道と云うよりは、なんか自然公園の遊歩道のような感じ。遠くには南アルプスの山波が見渡せる。


ブナ坂からの尾根筋
後に見えるのが七ツ石山


奥多摩小屋前でテン泊
yajiさんの当初の計画は、初日に雲取山まで一気に登り、雲取山荘前でのテン泊であったが、雲行きもあまり良くないし、時間もかかったので、奥多摩小屋でテント泊とする。

手前がyajiテント、奥がピッケルテント 雪が止んだあとの夕日のテントサイト


テントを張り終えると丁度、雪が降ってきた。下界は4月末で完全に春なのに、やはり2000 M級となると、まだ冬が残っているよう。。。。 1時間ほど降り続き、テントフライの下には、少し雪が積もった。雪が止むと、今度は急に日が射してきて、きれいな夕焼け空が楽しめた。やっぱり、テント泊の楽しみは、こうやって日が暮れていく山々の景色を楽しめるところにあるんだと、痛感!!あまりに景色がすてきなので、日が沈むまでの数十分、寒風吹き荒ぶ中、ずぅ〜と 山を眺めてしまった。




極寒の朝
風が強く、気温も低いので、夕食後はとっとと睡眠。夕食のワインやyajiさん夫妻に頂いたエビスビールの酔いも廻り、8時にはすっかり夢の中に入ってしまった。1時頃、あまりの寒さに眼が覚める!!天気予報では「関東上空にー30℃の寒気団が張り出してくる」との予報であったが、テントの中でもシュラフから顔を出すと顔が痛いような寒さだった。それからは熟睡する事もできず、寒さと戦いながら、シュラフに完全に潜り込み1時間ごとに眼が覚めるようなまどろみで朝を迎えた。

就寝時には4時に起床して、雲取山山頂に御来光を見に行くつもりだったが、この寒さでは、とてもそんな気になれない。挙句の果てに強風が吹き荒れてテントフライが物凄い風音を立てていた。5時頃になると、辺りを人の歩く気配が聞こえてきた。思い切ってシュラフから這い出て、雨具を着込んでテントの外へ。

ちょうど、日の出の10分ほど前で、空が白み始めていた。白んだ空の向こうには富士山も見え、幻想的な世界を醸し出していた。うぅ〜シマッタ!! こんなことなら4時に起き出して雲取山山頂へ行けば良かった!? と、後悔しながら、気持ちは、少しでも高い所で、朝焼けの富士山と御来光を見よう! と、雲取山山頂へ向けて歩き出す。

富士山は、時々、朝日を浴びて幻想的な色を醸し出している。富士山と朝日をにらめっこしながら、一気に雲取山まで登ってしまった。

雲取山山名版と富士山


yajiさんと別れて石尾根縦走
結構、あわてて雲取山へのピストンをしたので、お腹も減ってきた。テントに戻って、さっそく朝食。みるとテントの中では水滴が凍りつき、外に出してあったコッヘルの中の水には厚さ1 MM程度の氷が張っている。どぉーりで寒いハズだぁ。

朝食を済ませてテントの撤収を行い、イザ出発!、となったところに、遅れて雲取山へのピストンを済ませられたyajiさん夫妻が戻られる。昨夜のビールのお礼と今後の山行のご一緒をお願いして、小袖乗越のデポ地に戻られるyajiさん夫妻に別れを告げ、石尾根縦走へとチャレンジ。

奥多摩山域の地図を見たときから、雲取山→奥多摩駅への石尾根縦走に一度はチャレンジして見たいと密かに思っていた。今日はテン泊、寝不足、荷物重量、と、不安がいっぱいだけど、折角のチャンスなので、いけるところまで言ってみよう!。エスケープルートの候補として、鷹ノ巣山から奥多摩湖へと下るルートを思い描いて、奥多摩駅へと出発。

最後はバテバテの石尾根縦走
七ツ石山、高丸山へと快調に飛ばしたものの、高丸山と日陰名栗峰との分岐でガス欠!。ここからは、省エネを心がけて、ピークを踏まずに全ての巻き道を選択。六ツ石山分岐あたりで昼食にしょうよと思ったが、分岐手前でもうクタクタ。12時前だったが、スパゲッティでパワー復活を目指して、昼食・大休憩。

昼食を摂ったものの体力復活にはほど遠い。しかし六ツ石分岐まで来てしまったので、ここからではエスケープルートで奥多摩湖側に下っても、奥多摩駅まで完全縦走しても距離的には大差がない。仕方が無いので、ペースがさほど速くないパーティにくっつく形でペースを作ってもらいながら、夢遊病者のように前を歩くパーティの後を追いかける。

ビールが最高!
やっとの思いで、奥多摩駅に到着。最後は、三ツ峠に引き続き、「富士山ビール」で祝杯をあげる。やっぱりビールは最高!。



ピッケル君のアウトドア




































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