丹波〜大菩薩峠

介山荘から夕焼けに染まる富士山

山行日 2019年11月30日 (土)〜12月1日(日)
同行者 単独(同行者1名)
山のデータ なし


奥秩父奥多摩縦走路と大菩薩嶺縦走路の結合

新たな野望として、関東周辺の お手軽な山域の縦走路を 全て繋ぐプロジェクトを開始。
今回は、奥秩父奥多摩縦走路と大菩薩嶺縦走路を結合するPJT。
2015年7月に飛龍山から丹波に下山しているので、今回は丹波から大菩薩峠に向かう。
無理すれば日帰りで、一気にロッヂ長兵衛まで行けるが、折角なので大菩薩峠の介山荘に泊まってみる。
予約時に小屋のご主人から、「
台風19号の影響で道が一部崩落しているから丹波からのアプローチはお勧めしませんよ!」って アドバイス。
今回のPJTのためには、丹波から行かないと意味が無い (^_^;)
ってことで、決行しました。

奥多摩駅から丹波行のバスは、凄い行列で、予定時刻の8:35より10分早くに臨時便が出て、運良くこの臨時便に座ることが出来た (*^_^*)

多くのハイカーは鴨沢、鴨沢西、お祭りなど、途中で下車。終点の丹波まで乗車したのはピッケル君を含めて4〜5名だっただろうか?

ピッケル君以外のハイカーは、皆、飛龍山方面へと向かっていく。

バス停を降り、すぐに多摩川を渡る。

丹波山村営つり場を巻くような形で、舗装林道に入る。

林道を600 m ほど進んだ場所に大きく 「登山道崩落の為 この先通行止め」って看板が立っていた
ガッビィ〜ン (-_-;)

今日は単独やしってことで、引き返して、村役場〜ローラーすべり台からアプローチすることにした。
引き返してすぐに、テン泊装備の単独男性に遭遇

いろいろ情報交換して、一緒に強行突破を図ることにした。

同行させて頂いたのは良いが、この彼、テン泊装備で 恐らく 25 Kg 前後の荷物を背負っているのに
超快速ペース

小屋泊装備で、せいぜい 10 Kg 以下の荷物のピッケル君は 着いていくのがやっと

いやはや こんな 凄い人 いるんだぁ〜 って 思っていたら学生時代はワンゲル部だったそうだ

どうりで 納得

突入してすぐの沢沿いトラバース道で、一部、崩壊箇所があったが、さほどのことなく難なくクリア

「何や!? 大したこと無いヤンケ?」って、思っていたら、鉄製梯子の先に見える鉄製階段が崩落している (-_-;)

ここは よじ登るわけには行かないので、左の斜面を回り込んで、何とか階段に手をかけます。

つくづく、にわか作りの同行者がいて、精神的に助かりました。

単独で、こんな無茶 ようせんし (-_-;)
 
 
 
 
お次は、良く整備された登山道が、上からの土砂崩れで、塞がれていますが、ここは、ガレガレを越えて難なくクリア

1時間ほどの行程で、ようやく ローラーすべり台方面からの登山道に合流(藤タワ)
ここにも下山者の為に通行止めのコーンが立てられていた

これでようやく人心地
・・・・・ なんて 考えが 甘かった (-_-;)

崩落箇所は まだまだ 出現

小さな沢渡りの橋に崩落が被さっていますが、ここも危険性は無い
林道入口から2時間ほどで、追分に到着
ここからは奥多摩山域の展望が良く
雲取山〜七ツ石山〜日陰名栗山〜鷹ノ巣山を眺める


結局、最大の難所は、ここでした。

どってことのないトラバース道で、崩落部分もわずか 5 m ほどでしょうか?

見た目は大したこと無いのですが、前を行く同行者は、体型も大柄、荷物も 25 Kg 程度で加重があり、足元が次々と崩れていく。

もう、滑落するんとチャウカ?って 思うものの、後ろでどうすることも出来ない。

半分 斜面に体を寝かせて 何とか 脱出。
命の危険までは無いものの、本当に ヤバイ場所でした。

下山後に、いろいろ考えてみると、追分でトラバース道では無く、尾根筋を忠実に歩く道を選択しておくのが正解だったと思います。

あるいは、この地点で、無理をせず引き返し、尾根筋を行くとか??? でも、現場では、そんな冷静な判断できないよなぁ〜???
 


大菩薩峠が近づくと、足元には雪
フルコンバにて

サラサドウダンが色づいていました

ここまで来れば、ゴールは近い
出発から、5:30 ようやく、大菩薩峠に到着

我々の苦闘を称えるかのように、紺碧の青空が広がる

左から 御前山、大岳山、三頭山
三頭山からは先日、繋いだ笹尾根が高尾山まで続き
その手前は牛ノ寝通りが奈良倉山〜権現山まで続いています
牛ノ寝通りは、今後、繋がねばなるまい

お次は、南ア オールスターズ
左から 青薙山〜布引山〜笊ヶ岳〜聖岳〜赤石岳〜荒川岳〜農鳥岳〜間ノ岳〜北岳〜甲斐駒ヶ岳

危険な崩落した登山道を5時間以上に渡りご一緒した同行者
戦友のような気分で、自然発生的に硬い握手で再会を誓う

「福ちゃん荘」まで行かれる同行者を見送り、ピッケル君は大菩薩峠にある介山荘にチェックイン

4名が定員と思われる部屋に、今宵は3名

食堂では、すでに宴会モードの男性軍に、単独女性も加わり宴もたけなわ

単独女性は、明日、丹波へと下山すると云うので、道の状況を説明。丹波への下山は取りやめるとのこと

すぐにでも乾杯したいピッケル君でしたが、夕陽に染まる富士山を見たくって 我慢我慢

小屋の入口に日の入りは 16:20 って書いてあったので、16:00 に 身支度を調え 外に出る 

期待に違わぬ絶景で、興奮の坩堝と化し

ひたすらシャッターを切りまくる

日が沈むにつれ、気温も低下、寒風が吹きすさび
安物の軍手をしている指先が凍えて 千切れるほど冷たい

風裏でお洒落にコーヒー煎れている単独女性が羨ましかった

小屋に戻って、早速、宴会に加わり、しとどに寄った頃

小屋のご主人が、「
空が燃えていますよ

この時間の富士山が最高なんです

確かに 空がオレンジに燃えていました

恐らく、今年 眺めた富士山の中で、1、2を争う絶景でした

夕食はカレーに、山盛りのポテトサラダ

無料ワインのサービス付きです

もちろん カレーはお代わりしました

食後も宴会は続き、小屋のご主人があちこちの宴に参加し

素晴らしい営業努力

混んだ山小屋が嫌いで、今まで食わず嫌いでしたが
こんなにゆったりと出来るのなら 大歓迎

実は、今回も「福ちゃん荘」まで行ってテン泊することを考えていたのですが、

・ 寒いし
・ 荷物重いし
・ 自炊するの面倒やし
・介山荘の方が絶対に景色良いし

って、以前のピッケル君からは想像すら出来ない軟弱的思考で、小屋泊を決めました

今年のGWの縦走以来、こんな傾向となってます。

8:30 の消灯時間まで 宴に参加

布団も 「じっとり冷たい」ではなく 「ふっかふか」で、すぐさま眠りにつきました。




朝食は、昔の旅館のイメージ

ナメコのいっぱい入ったみそ汁が美味しくって

朝からご飯お代わりしちゃいました
昨日の見事な夕陽に気をよくして、日の出も期待していましたが、外は吹雪でモノトーンの世界


なかなか 出発する気になれないが、気合いを入れて出発

途中で、昨日の同行者と再会
彼は牛ノ寝通りで小菅へ下山すると云う
青梅付近にご在住で、奥多摩方面を起点、終点にすることにこだわりがあるらしい

当初は、裂石の大菩薩の湯まで歩くつもりでいたが、
ロッヂ長兵衛に着くと、一番のバスまで15 分ほどだったので
ここから甲斐大和行きのバスに乗り込みました。

早く帰って 久し振りに ワールドカップで盛り上がった
ラグビーの 早明戦 見よう!!

もちろん 早稲田を応援しましたが

国立競技場の8割以上は明治ファン(なんでぇ〜??)

前半は、良い試合でしたが、力の差は歴然
早稲田はスクラムで押されてコラプシングの連続
大敗でした (涙


コースタイム

ルートマップ 


11/30 (土)

電車
5:36 5:40 5:48 5:58 6:07 6:27 6:46 8:21
池上 蒲田  品川 新宿 奥多摩


バス
8:35 9:29
奥多摩駅 丹波


歩行
9:35 10:40  10:45  11:50 11:55 14:00 14:50
丹波 藤タワ  追分  フルコンバ  大菩薩峠(泊)


12/1 (日)


歩行
7:25 7:55  8:35
大菩薩峠 雷岩  ロッヂ長兵衛


バス
9:00 9:45
奥多摩駅 甲斐大和駅


電車
9:55 10:55 11:01 11:11 11:14  11:51 11:57  12:16 12:21  12:39 
甲斐大和 高尾 北野 新宿  品川 池上 





ピッケル君のアウトドア









































inserted by FC2 system