船窪小屋

山行日 2013年9月14日(土)〜15日(日)
同行者 RINちゃん
山のデータ 『山』じゃなくって 『山小屋』です

悶々とした週末


2013年 今年の夏は ダメダメの天気まわり。 お盆の週末以降、 週末ごとに 天気予報に雨マークが並ぶ。

期待していた9月第2週の3連休も台風18号の接近で、「アルプス山行」なんて 有り得ない (-_-;)

どこにも行かず 「燻って」いようと思ったら、 いつものRINちゃんが 
「まったり のんびり 船窪小屋」 なんて プランを提案してきた。

これなら、好天が期待される 土曜日に展望を楽しみ、台風の接近が不安な日曜日は 午前中に下山可能。

「どこにも行かず 自宅で悶々と過ごせば 絶対に後悔する!」 ・・・・・ そう 思って、同行することにした。

七倉山荘へは ちょうど3年前、やはりRINちゃんとの烏帽子岳山行の際に利用している。

ここに至る道路はまるで記憶に無いが、山荘付近はしっかりと記憶が蘇る。

そうそう 前回は増水で丸太橋が流されてしまった濁沢を ユンボで渡渉させてもらったんだぁ!

実は この記憶が 今回の出会いの大きな伏線となる。
七倉尾根への登りは のっけからの急登

今回の山行は、どう考えても悪天候 (-_-;)

そんな中 唯一好天が望めるのは 本日の午前中いっぱい

何としても天気の良いうちに天狗の庭まで到達したい。

そうは、思うが 昨夜の車中泊宴会で飲み過ぎたせいか、なかなかペースが上がらない。

ほぼ1時間ごとに しっかり休憩を取って 隠れ家で自作した 「男飯」 (・・・・って 塩にぎり のことネ)を 頬張る

あちこち 
ガマズミ の実が 赤く色づいていた


2本目の休憩の後から、「鼻付八丁」に差し掛かる。

これって、 「鼻が地面に付くほどの急登」って ことで 「胸付八丁」なんかより もっと 急坂って ことなんです (-_-;)

文字通り 急登と 梯子の 連続

北アルプス三大急登の 「ブナ立尾根」なんかより よっぽど キツカッタ


「青空のあるうちに」 そう思って 疲れた体にムチ打って かなりのハイペースで登り続けた

「天狗の庭」を手前に視界が広がると 空は すっかり ガス・雲に覆われているが

少しだけ展望が利いている

展望の利く場所まで 残された気力で ダッシュ・・・・・

唐沢岳も すっかり ガスに覆われ

あぁ〜あ  折角 ここまで ぶっ飛ばしたのに (涙

なんて 悲観にくれていたら・・・・・



じゃじゃじゃじゃぁ〜ん


ガスの切れ間に 薄っすらと 
我らが 「槍ヶ岳」が その雄姿を見せている

あぁ〜 エクスタシー

この槍ヶ岳の雄姿  
たった3秒だけでした (涙

でも 走った甲斐があった っちゅうもんやネ

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「天狗の庭」で 大展望を眺めながら のんびり・・・・・

それが当初の計画だったので、 とりあえず ここで 大休止


寛いでいると、 
「赤とんぼの大群」が東から西へと 尾根を越えていく

イナゴの大群の大移動 みたいな 感じ

台風の接近で どこか風裏となる場所へと移動しているのだろうか?

唐沢岳や槍ヶ岳の写真にゴミみたく写っているのは 飛行中の 赤とんぼ ですよぉ〜
ゆっくり 船窪小屋へと続く 尾根を歩き出すと 今度は北側の空のガスが晴れ、 北葛だけと 蓮華岳が顔を出す。

こちらも ほんの1分程度の瞬間芸


船窪小屋への尾根筋周囲は お花畑

もう お花のシーズンは ほぼ終わり、 辺りは草紅葉と チングルマの穂や ハッポウワレモコウ

9月ともなれば アルプスは すっかり 秋の装い


草紅葉の尾根を 癒されながら歩いていると 前方のガスが切れてきた

「おおおぉぉ〜  針の木 見えてんと チャウ!!??」 RINちゃんの 雄叫びで またまた ダッシュで 展望の利く場所へ駈け上る

針の木 のみならず 剱〜立山が 聳えている

鐘を鳴らして お出迎えの 船窪小屋

それだけでなく 到着のお茶 や サンダルまで 外のテラスに持ってきてくれる そんな心遣いが 有難い

このお姉ぇ〜さん とっても 優しくって 惚れちゃいました。


いったん 酔いを醒まし、 「日本一危険な水場」と呼ばれる場所まで 水汲みに行く。

1年を通して 常に 水温4℃ と云う 最高の水。

確かに 美味かった。

本日の急登を 抜きつ抜かれつ かなり いろんな局面でご一緒だった 男女ペアの 女性を 「水汲みモデル」として (無許可で) 利用させていただく m(__)m

3年振りの再会
水汲み後は 小屋内の囲炉裏で 「船窪小屋のお母さん」を囲んでまったり。

そうこうする間に 宿泊客がぱらぱら 御到着。

「予約の○△◇さん ですねぇ〜」って 山小屋のお姉ぇ〜さんの 声。

あれっ!? これって 朝方 七倉山荘前で思い出した 「ユンボで渡渉」を 偶然 御一緒した 方の名前だ。

「いやぁ〜 奇遇ですねぇ〜」 

最高の山小屋で 最高の山友との3年振りの出合

焼酎を舐めながら アチコチ山談義に花が咲く

またまた 
「人の縁」 を感じちゃいました
1時間ほどの午睡の後、夕食の宴

この付近で採れたという 「キノコの味噌汁」 「アザミの若葉の天婦羅」 などなど 心づくしの夕食に大満足

普段は残してしまうような 酢の物や野菜の煮物まで 全てを平らげた


食後に ダラダラ 焼酎 舐めていたら 突然 空が明るくなった

この悪天候で 全く 期待していなかったが 夕焼け好きのピッケル君のため この時間だけ ガスが切れ 
3分だけの サンセットショー

眼前の 不動岳付近の空と雲が 茜色に染まる

夕食後は お茶会

甘みたっぷりの ネパールティーを御馳走になりながら、「針の木古道復活」のDVDを観たり、お父さん、お母さんの お話を伺う

何か訳 判らんけど 涙出て来ちゃいました 

船窪小屋 山行記:

・1日目の記録 (このページ)
・2日目の記録 
 

コースタイム

0日目(9/13 金)

21:30 25:30
愛知南部 七倉温泉駐車場(車中泊)

1日目(9/14 土)

6:30 7:00 10:30 11:30
七倉温泉 天狗の庭 船窪小屋(小屋泊)

2日目(9/15 日)

6:00 6:25 6:35 9:05 11:30 15:00
船窪小屋 天狗の庭 七倉温泉駐車場 扇沢 大町温泉 信濃大町駅 愛知南部




ピッケル君のアウトドア









































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