笠ヶ岳

2008年7月19日(土)〜21日(月)
参加者: milionさん、 DOPPOさん




夕日に照らされる逆さ槍



ルートマップはこちら 

紀行文:

寝坊で波乱の出発

百名山制覇を目論む関西山系ML仲間のmilionさんと 一年越しの笠ヶ岳を計画。 実は、昨年秋に約束したものの、ピッケル君の野暮用でお流れにしてしまった。 そんな因縁の笠ヶ岳。 今度は用意万端。 朝4時に目覚ましをセットして眠りについた。 眼が覚めると 異様に外が明るい。 「げっげ ゲゲゲ。。。!」 「寝過ごした!」 外の明るさから考えると8時過ぎかぁ〜? と 焦ったが 時間は5時。 milionさんとの待ち合わせ時間だ。。。。。。 (;_;) 慌ててmilionさんに 電話をするが繋がらない??

そういえば milionさんは 普段は携帯不携帯だったかな? 仕方が無いので阪神高速をぶっ飛ばし、鳳へ。 1時間遅れで到着すると milionさんは 笑顔で迎えてくれる。 「何回か電話してんでぇ。。。。。?」 「僕もですよ。。。。」 お互いに確認しあうと、milionさんは 私の社用携帯番号、 私はmilionさんの奥さんの携帯番号に それぞれかけていたようだ (^^ゞ  何とも波乱含みの出発。

「13:00までに新穂高温泉に到着できれば鏡平山荘泊、それより遅ければわさび平小屋泊」。 milionさんとの計画では そうなっていた。 この1時間の遅刻で鏡平は無理かも知れない。 そんな思いで高速をひたすら走る。


快速ペースで 鏡平へ

阪神高速〜名神高速〜東海北陸自動車道を乗り継ぎ、新穂高温泉到着は12:40。 昨年、鷲羽岳・水晶岳に行った際には、テント装備で新穂高温泉から鏡平まで4時間20分で歩いた。 これなら鏡平に5時半頃に到着できる。 念のため山荘の管理番号に電話すると、「判りました、小屋に連絡しておきます」 「気をつけてお越し下さい」と 優しい言葉。 これで一安心。


快速ペースで「わさび平小屋」を通過 「熊のおどり場」 鏡平まで あと 一息
熊のおどり場 付近に咲いていた 色違いの キヌガサソウ


わさび平小屋で一本取ると、後から単独青年が追いついてくる。
青年: 鏡平まで行かれるんですか?
我々: ハイ そうですよ
青年: この時間だと 結構 遅いですよネ
我々: 昨年 テント担いで4時間20分で歩けているので、何とか5時までには着くと思います。
青年: そうですかぁ 小屋は大丈夫でしょうか?
我々: 新穂高温泉で 小屋の管理番号に電話して 5時半頃到着であることを連絡しました。
青年: 私は予約もしてないんですよ。 先に行きます。

なんて 会話を交わすが、 結局 この青年とは下山時の抜戸峠まで ご一緒することになる。

milionさんが先頭で快速ペースを作るので、30名以上のパーティーをゴボウ抜き。 なんと新穂高温泉まで3時間45分で到着。


食後に見事な逆さ槍


鏡平到着時には槍ヶ岳に ガスがかかっていた 双六岳・樅沢岳 西鎌尾根は快晴


生ビールで乾杯 \(^o^)/。 槍〜穂を眺めながらの生ビールの美味いこと!


夕日に照らされる 逆さ槍 逆さ 穂高?


食後に散歩に出ると、すっかりガスも晴れており、 鏡池には見事な「逆さ槍」。 鏡平小屋は1枚の布団に1人が ゆったりと寝られる状態で 快適な夜を過ごした。

2日目は雨とガスに覆われて。。。。。

弓折乗越で、御来光を見ようと勇んで4時に起きるが 生憎のガス。 弓折乗越手前で本格的な雨となり、雨具を着込む。 


ガスに覆われた 弓折乗越 弓折岳も雨で 標識撮影のみ
抜戸岳で 軽昼食 抜戸岩も ガスに煙る
10:40 笠ヶ岳山荘到着 笠ヶ岳山頂
milionさんにご馳走して頂いた笠ヶ岳山荘のコーヒー


今日は、1日遅れでDOPPOさんが我々を追いかけて来ると云う。 笠ヶ岳山荘到着後に 生ビール、笠ヶ岳山頂往復、インスタントラーメン、コーヒー、衣服の日干し などなど 時間をつぶしてDOPPOさん到着を待つ。 12:40 我々から約1時間遅れでDOPPOさんが到着。 我々が昨日から2日かけて登ってきたコースを9時間弱で登ってきたらしい。 いやはや 相変わらずの健脚、豪脚ぶりだ。

到着を出迎えると 「ビール買ぉといてぇ〜! ビール、 ビール」 いつもDOPPOさんらしい。


1日中ガスだったが ほんの1瞬だけ 晴れ間が覗き
青空の中に 笠ヶ岳が映える
夕食後に山荘から外に出ると 見事な夕日


笠ヶ岳山荘は 昨日の鏡平山荘とうって変わって 満員。 宿泊人数は、せいぜい100名程度なのに、布団6枚に10人が寝る 鮨詰め状態。 挙句の果てに山荘の最上階で熱気が籠もり 暑くて暑くて とても眠れる状態ではなかった。 これだらか重たくてもテント泊山行を選んでしまうんだ。。。。。。。

御来光の直前にガス

寝不足のまま 4:00起床。 外に出ると快晴で、東の空が赤く染まっている。 milionさん、DOPPOさんと 慌てて支度をして 笠ヶ岳山頂に御来光を見に行く。


日の出前の槍ヶ岳 御来光を待つ笠ヶ岳山頂の登山者
後は 乗鞍岳(左)と木曽御岳(右)
御来光直前
この後 一瞬にして ガスに覆われ 何も見えない


杓子平は快晴・絶景
御来光の後に、笠ヶ岳山荘を出発するが あたりは すっかり ガスに覆われてしまう。 昨日と同様 何も見えないまま 抜戸分岐まで。 ここで 山荘で作ってもらった弁当を朝食とする。 そろそろガスが晴れてきそうな雰囲気。 ここから下ってしまうのがもったいない。

DOPPOさんは 「杓子平の景色が最高ヤカラ そこで 晴れとったらエェねん」 「そやから ゆっくり 下ろう」 とは 云うものの 歩き出すと 例によって 高速ペース

杓子平に到着する頃には 快晴 \(^o^)/。 ここで、予定通り、青空と雪渓と緑の最高のコントラスト展望を楽しむ。 写真では逆光となってしまうが、槍〜穂の景色も最高。 時の経つのも忘れてアルプス展望を満喫。


時間と共に ガスが晴れ、 まずは木曽御岳 少しずつ ガスの晴れる 笠ヶ岳
笠ヶ岳〜クリヤノ頭
杓子平から 青空の 笠ヶ岳 抜戸岩から抜戸岳へのカール
紺碧の空とチングルマと抜戸岳 快晴の槍〜穂 岳
ニッコウキスゲの向こうに
焼岳と乗鞍岳
穂高山脈の上を 山小屋に荷揚げするヘリコプター


下山後に わさび平の ソーメン

9:45 笠新道分岐に降り付く。 普通なら このまま 新穂高温泉に下山するところだが、DOPPOさんは わさび平方面に上り返す。 詳細は記載できないものの これまたDOPPOさんらしい行動パターン。

わさび平で待望のソーメンを頂く。 わさび平のソーメンは、2005年の槍ヶ岳、2007年の鷲羽・水晶 ここを通過する度に食している。 疲れた身体に最高の美食だ。


わさび平 名物の冷やし果実と ソーメン


下山後は、新穂高温泉駐車場から、平湯方面すぐの「ひがくの湯」に立ち寄る。 昨日、弓折峠から何度も抜きつ抜かれつし、今日の下山でも何度か顔を合わせた大学生7名ほどのパーティーと遭遇。
「どこの学生さん?」
「信州大学です」
「なら、近くだから アルプス行きたい放題だねぇ〜」
「いえいえ そういう訳でも無いですよ。 明日、試験が控えている奴もいるし。。。。。 結構大変です」
「ワンゲル部ですか?」
「そうです」
「なら、今は夏合宿のプレ山行って 奴ですか?」
「まさしく その通りです」
「じゃぁ〜 夏合宿はどこ行くの?」
「北沢峠から入って、甲斐駒へピストン。そこから仙丈ヶ岳〜両俣小屋〜光岳まで 南アルプス縦走です」
「ひぇ〜 そりゃ〜壮大な縦走だなぁ〜 十泊以上だね どこかに ボッカしとかないとダメだね」
「もちろん 三伏峠に ボッカしときます」
「頑張ってねぇ〜」

てな 会話を楽しみながら 4年になって 部活動も裏方に廻った Shunki に思いを馳せる。 「講座の研究と 院試頑張れよぉ〜」

同行のmilionさんのページ 
笠ヶ岳山荘から合流のDOPPOさんのページ 



お楽しみ:
・わさび平のソーメン: 700円
・新穂高温泉 ひがくの湯: 800円 


山の記録:

笠ヶ岳 2897.8 m
弓折岳 2592 m
抜戸岳 2812.8 m




ピッケル君のアウトドア









































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