大峰縦走
吉野〜行者還岳
(山上ヶ岳 1719.2 m)
(大普賢岳 1779.9 m)
(七曜岳 1584 m)
(行者還岳 1546.2 m)
2006年7月15日(土)〜7月16日(日)
お迎え(行者還にて): 郭公さん、春さん
国見岳手前より大普賢岳
ルート:
1日目:
6:37 8:23 9:54 11:38 12:50 13:37 15:15
学園前 ⇒ 吉野 → 水分神社 → 五十丁茶屋跡
→ 新茶屋跡 → 百丁茶屋 → 五番関
2日目:
5:15 6:27 7:30 8:47
9:45 11:20 12:30
13:10 14:00 15:30
五番関 → 洞辻茶屋 → 山上ヶ岳 → 阿弥陀ヶ森 → 大普賢 → 七曜岳 → 行者還小屋 → (行者還岳) → 行者還小屋 → 大川口登山口
急遽 大峰縦走を
海の日の3連休。 今年は何としてもアルプス山行をしたいと、金曜日に夏休みの予約をし、虎視眈々と狙っていた。 「折立から薬師」、 「便ヶ島から聖岳・光岳」、「北沢峠から甲斐駒ヶ岳・千丈ヶ岳」、「伊奈川ダムから空木〜越百山」などなど、いろんなコースを想定する。 なんてったって、アルプスは、ほとんど全て未踏なのだ (*_*)。
週の前半から、こまめに週間天気予報をチェックするも、どうやら土日の天気が悪いらしい。 木曜日にアルプス山行を断念し、金曜の休みを取り消す。
金曜日には、天気が持ち直し奈良南部であれば土日はなんとかもちそうな予報。 郭ヤンといろいろ相談した結果、郭ヤンは土曜にヤボ用とのことで、ピッケル君が土曜に吉野から大峰北部を縦走すれば、日曜に行者還あたりに拾いに来てくれると云う。 前回の台高縦走といい、郭ヤンには本当にお世話になりっぱなしだ。
吉野〜金峯神社(強い日差しの中の舗装道路は辛い)
金峯神社〜百丁茶屋(快適な尾根歩き)
金峯神社から15分ほどで、舗装道路とお別れするも、ところどころで舗装された林道と交差する。 途中、舗装道路から、大峰古道(四寸岩山)と書かれたルートをやり過ごし、次の山道へ入る。 こちらが正解で、手前の古道を入ると薊岳から四寸岩山へと入るルート。四寸岩山へは、今年の2月に行っているし、今回は縦走が目的だ。右手に舗装林道を見ながら山道を歩くと五十丁茶屋跡に出る(金峯神社より約1時間)。11:00に2度目の大休止(柿の葉寿司2個食う)。この辺りから、植林地に入ったこと、曇り空になったことで、先ほどまでの暑さは無くなり、快適に歩ける。 11:38 五十丁茶屋跡を通過。 11:50 3度目の休憩(柿の葉寿司2個食う) 12:10 新茶屋跡に到着 12:50 足摺ノ宿跡到着。 ここで4度目の大休止(柿の葉寿司2個食う)。これにて柿の葉寿司終了。 ちょうど、行者さんが百丁茶屋方面から来る。 私の歩いてきた新道ではなく、旧道の四寸岩山方面へ向かっていった。 一旦、舗装林道に合流。見覚えのある場所だ。 ここからは百丁茶屋避難小屋がすぐそば。 13:37 百丁茶屋避難小屋に到着。吉野からここまでちょうど5時間程度で、ほぼコースタイム通りで快調なペースだ。 |
百丁茶屋〜五番関(水を汲んでからはバテバテ)
しばらくテントも張らず、明日、大川口から行者還に迎えに来てくれる郭ヤンとメール交信。 明日の山行時間は、今日より長い。 鍋カツギ行者あるいは今宿跡まで、もう一踏ん張りするか、ここでテントを張るか? 夕食にはまだ早いし、まだまだ2時間は日も暮れない。休憩も兼ねて、一時間ほど悩んだ挙句、この先にこれほど絶好のテントサイトがある保障も無いので、今日は、ここで打ち止め。
汗まみれのモンベルラガーやシャツ、タオルを干して吹き抜ける風で乾かす。テントを張り、テントの外で一人宴会。 アルファ米の「山菜おこわ」に「レトルト卵どん」、柿ぴーをおつまみに焼酎で気分はごきげん。
前回同様、ヘッデンを出さないうちからご就寝 ZZZzzz.....。 7時には寝てしまったのかなぁ〜? 記憶に無いぞぉ
2日目: 五番関〜山上ヶ岳(快調なペース)
洞辻茶屋を過ぎると、山は険しさを増す。 「油こぼし」と呼ばれる鎖場の難所を越える。 一息つく場所と余裕も無いまま、洞辻茶屋から1時間ほどで山上ヶ岳に到着。周囲には多数の宿坊があり、どこがメインコースかも判らない。 おそらく、どこかの宿坊に泊まった20名ほどの団体が、大峯山寺を目指している。改めて、ここは修行の山なのだと思い知る。
山上ヶ岳〜大普賢岳(幻想の奥駈道)
山上ヶ岳ではアンパンを齧って小一本。 標識に「柏木道」と書かれた方向を目指す。確かに地蔵岳や阿弥陀ヶ森から国道169号方面に下れば、柏木方面なのかも知れないが、多くの縦走者は、行者還や弥山を目指すハズ。 標識には弥山方面と書いて欲しい。
山上ヶ岳から阿弥陀ヶ森の区間は、本当に「大峯」らしい幻想の世界だった。小笹の宿は本当に別天地。 テン場や小屋のすぐ横に清水が流れて、最高だ。次回はここでテントを張ろう。 山上から大普賢にかけてが、北奥駈で最も大峰らしい雰囲気かもしれない。
幻想の大峯 苔と朝靄が良く似合う | |
建物は侘しいが 周囲の雰囲気は最高 | 小笹の宿周辺 |
8:50 阿弥陀ヶ森の結界門を通過。 ここから先は、昨年のちょうど同時期にML仲間と来たルートだ。しかし、歩くコースはまるで記憶に無い。そろそろアルツハイマーか? そういえば、昔の記憶は結構、鮮明なのに、ここ1〜2年の短期記憶が顕著にやられている。とにかく阿弥陀ヶ森から小普賢までの尾根は快適だ。 その大峰らしい雰囲気と云い、木々の切れ間からは東側に常に台高山脈が見える。 あの山々を自分の足で完全踏破したんだなぁ〜と、改めて感慨にふける。
脇宿跡付近から台高山脈を眺める | 大普賢岳山頂 |
経箱石への看板前後の登りが唯一、大普賢へのアルバイト。 ちょうど、その手前で昨夜、小笹の宿にテント泊された2人連れに追いつく。軽く挨拶して、一気に大普賢を目指す。大普賢は奥駈縦走道から左手に派生ルートでアプローチ。直進すれば、そのまま行者還方面だ。 折角なので、山頂を経由していく。
9:45 大普賢岳到着。 ここからも台高の山々を眺める事ができる。 五番関からここまで4時間半。 なかなか良いペースだ。
大普賢岳〜行者還岳(危険地帯の連続)
大普賢で最後のあんパンをほおばって、一息ついてすぐに出発。 大普賢からガリガリ下って奥駈道に出るとすぐに水太覗。ここからも台高山脈とその手前の谷の切れ込みを眺める事ができる。 ここも壮大な眺めだ。
水太覗 |
ここからは、昭文社の地図にも「危」マークが書かれているし、危険地帯が続く。 鎖場では、大木が倒れており、一部ルートが決壊していた。ちょうど向かい側から行者さんが来ていて、すれ違うのもやっと、待避所にて先方が先を譲ってくれた。地図には「サツマコロビ」と書かれている辺りだろうか? 岩場や鎖場、梯子が続々登場。
11:20 最後の岩を這い登ると、七曜岳に出る。 狭い山頂では5人(3人組+2人)が休憩中。 3人組みが山名版と大普賢をバックに写真撮影中。。。。。が、なかなかアングルが決まらずいつまでたっても終了しない。 「はよぉ〜 どいてくれへんかなぁ〜」、「ここ狭いんやけど。。。。」と、心の中でつぶやく。
七曜岳から小普賢 | 七曜岳 稲村岳からバリゴヤの頭 |
七曜岳からは先程通過した大普賢岳、台高山脈、弥山まで見渡す事ができる。五番関からは、もはや6時間も歩いてきた事になる。 疲れた身体に、爽快感が湧いてくる。 ここまで来ればあと一息でゴールインだ。
行者還岳の30分ほど手前に大阪工業大学WV部の方の悲しいケルン碑がある。 遠い仙台で同じくWV部2年生のShunkiのことを想い、無事を祈らずにはいられない。 くれぐれも安全第一で山行を楽しんで欲しいものだ。 そういえば、最近はメールしても返事すらよこさない。
行者還岳山頂への派生道に気づかぬまま、行者還小屋手前の梯子場に出てしまう。 ここはトシノスケとの想い出の地。 よくまぁ こんな梯子をトシノスケは上ったもんだ。小屋手前の水場で最後の休憩。 タオルを濡らして、顔や首筋をぬぐうと最高に気持ちよい。
13:10 ついに行者還小屋に到着。 小屋周辺では多数の登山客が昼食をとっている。 周辺を見渡しても、お出迎えの郭公さん、春さん、の姿が見えない。 昨日のメールでは、昼頃に行者還で落ち合う約束。 あれあれ、行者還岳山頂をスキップしてしまったので そこで行き違ったんヤロカ? エライこっちゃ、急がねば。。。。
てなかんじで、行者還小屋の前にザックをデポして、慌てて、行者還岳山頂へ引き返す。 山頂にいないことを確認して、再度、行者還小屋に。 腹もへったことだし、ラーメンでも食べて待ってるか。。。。? と ザックをゴソゴソしていたら、郭公さんと春さんが到着。 大川口からの破線ルートはかなり道が荒れていたそうだ。
行者還小屋にて お迎えの春さん |
一緒に昼食を頂き、天川辻ルートで大川口へと下山。 後は、わざわざお迎えに来ていただいた郭公さんの車で御吉野の湯でさっぱり。 天狗倉山からの帰りのD氏と合流、道の駅でビールをご馳走になり、下市から近鉄電車にて帰宅。
お迎えに来ていただいた 郭公さんの記録 ⇒
お楽しみ:
黒滝森物語村 御吉野の湯 にて さっぱり ⇒