ピッケル君のアウトドア



台高核心部縦走
山ノ神ノ頭〜池木屋〜白鬚岳
(山ノ神ノ頭 1099.1 m)
(馬ノ鞍峰 1177.8 m)
(弥次平峰 1274.8 m
(池木屋山 1395.9 m)
(コクマタ山 1394 m)
(登尾 1319.9 m)
(白鬚岳 1378.2 m)


2006年4月22日(土)〜4月23日(日)
参加者: 郭公さん


朝もや煙る 小屋池


ルート:


1日目:
(総歩行距離: 約13 Km、 累積標高 +1715m −852 m)

   5:00           6:30         7:40      9:30       12:30    13:40     15:45      18:45
 自宅(生駒)  ⇒  川上村道の駅  ⇒  三ノ公 → 山ノ神ノ頭 → 馬ノ鞍峰 → 霧ノ平 → 弥次平峰 → 池木屋(テント泊)

2日目:
(総歩行距離: 約15 Km、 累積標高 +1171m −2020 m)

     6:20       7:30     10:40    11:15    12:05    13:20    14:05     15:20    16:55     18:45
 小屋池(テン場) → 赤倉山 → 高塚 → 戸倉山 → 登尾 → 高尾山 → 大鯛山 → 白鬚岳 → 小白鬚 → 東谷出合




台高山脈完全踏破への一向聴(いーしゃんてん)
昨年5月に尾鷲から大台ケ原への縦走を果たし、その後も池木屋から明神など、郭公さんのおかげで、台高完全縦走まで、あと一歩のところまで漕ぎ着けた。前回のナメラ山〜桧塚への山行後に、「さてさて台高縦走も残すところわずかやなぁ」、「次回はちょっとロングやけど、山ノ神ノ頭〜池木屋〜白鬚岳を考えてんネン」、「どや! 5月中にやっつけへんか?」てな感じで、お誘いを受けた。 4月には、シカゴ出張があり、日程的には、この週しか候補が無い。 郭公さんに事情を話して、4/22を候補日とする。

郭公さんの説明では、三ノ公〜山ノ神ノ頭〜池木屋を繋いでおけば、ピッケル君の台高縦走にリーチがかかると云う。決行日まで、シカゴ出張やその他の業務に追われ、山行予定を確認できないまま、山行計画等を全て郭公さんにお任せしたまま当日を迎える。


出だしは好調

川上の「道の駅」にて郭公さんと待ち合わせ。 その後、郭公号を下山予定地点である、白鬚岳下の東谷出合いにデポ。 そこからピッケル号にて三ノ公へ向かう。

取り付きで川沿いにルートを取って5分ほどのロスをするが、すぐに引き返し、小屋上の斜面をガリガリ登る。三ノ公から山ノ神ノ頭へは、昨年の円遊会で経験済みで、2時間弱で山ノ神ノ頭に到着。前回は2時間半かけて登っているので、まずまず快調なペースだろう。


山ノ神ノ頭への登り


最後はヘロヘロになりながら池木屋へ
山ノ神ノ頭から馬ノ鞍峰までは、標高差50 mから100 m ほどのアップダウンの連続で、なかなかに悪戦苦闘。最初に快調に飛ばしたのが祟ったようで、馬の鞍峰に着いた頃には、もはや、かなり疲労が蓄積していた。コースタイムにもにも疲労の色が出ているようで、山ノ神ノ頭からは、たった3.5 Km弱の距離を、まるまる3時間もかかってしまう。 「これは、池木屋まではちょっと無理やなぁ〜」、 「どっか途中で、リタイヤを申し出て、稜線沿いでテン泊できんヤロカ?」などなど気弱なセリフが頭によぎる。

迷いを断ち切り、池木屋を目指すと、1時間ほどで霧ノ平へ到着。 ここから池木屋までは水場が無いので、ここで今晩から明日にかけての水を補給する。縦走路から北東側の谷に2〜3分 下ったところに 水量豊富な湧き水があり、2.5Lの水を補給。

谷から縦走路へ戻る急斜面、さらには水で荷物が重くなり、疲労がますます蓄積する。すでにこれまで6時間も歩いている。


霧ノ平


もはや、心の中では「池木屋への縦走を断念して、ここでテントを張り、明日は馬ノ鞍峰から三ノ公へ下山したいなぁ〜」の気分でいっぱい。 郭ヤンに励まされて、目的地点の池木屋を目指す。2時間ほどで、弥次平峰に到着。馬ノ鞍峰からは大きく3つ目のピークとなる。弥次平峰からは、何も考えられず、ひたすら一歩一歩、足を前に出すだけの状態だ。歩いては休み、休んでは歩き、 普段、少々の急登でも休まず歩けると自負していたが、今日ばかりは、ひたすらダラダラ、ヘロヘロで、同行の郭兄ぃの足を引っ張る形になってしまった。天気予報では、今日の夜から明日の朝にかけて雨が降るらしい。 疲労の蓄積とともに、だんだん雲行きも怪しくなり、雨が降ってきそうだ。

結局、弥次平峰から3時間かけて、池木屋に到着。特に、最後のホウキガ峰から池木屋への登り返しは、標高差150 m近くで、疲労困憊。 池木屋到着時には、あたりはすっかり暗くなってしまった。 おそらく郭兄ぃ 単独ならば、1時間は早く到着していたに違いない。 池木屋ピークから少し東側に下った池小屋が今宵のテン場。幸いに本格的に降りだす前にテントを張ることができた。 。。。。。。。とは云え、総行程11時間も歩行していたことになる。

早速、お湯を沸かして、柿ピーで焼酎のお湯割り。 夕食はアルファ米にレトルト中華丼。 さすがに疲労も激しく、いつもよりも少な目の焼酎で、ご馳走様。9時前にはすっかり記憶を失っていた。


2日目は 雨の中、苦行が続く
1日目の11時間以上の行程で、疲れが残っているかと心配したが、朝起きてみると、以外に快調だ。 これなら、頑張って、白鬚まで行けるかも知れない。 すでに尾鷲から三峰山さらには栗ノ木山方面へと台高全山縦走を果たしている郭公さんにとっては、今回の山行のメインは、本日の赤クラ山から白鬚岳への縦走だ。

ピッケル君の持っている1995年度版昭文社の地図には出ていないが、最新版では、赤クラ山から白鬚岳への尾根沿いに破線ルートとして載っているらしい。

池木屋から赤クラ山への縦走路は、昨年5月に、やはり郭公さんと経験済みだ。昨年と、ほぼ同じコースタイムの70分で、赤クラ山に到着。 昨日の疲労感と、荷物の重量から考えれば、なかなかのペースだろう。しかし、昨夜からの雨は相変わらずで、雨具をつけての行動と、水気を含んで重くなった荷物が またまたボディーブローのように効いてくる。

赤倉山からルートを東に取って、新たな縦走路へと踏み出す。少なくともピッケル君の地図にはルートすら記載されていない。 急な斜面をバリバリ下ると、北側にいかにも台高らしい草原風の稜線が見える。「うぅ〜 あんな所でテントを張って 昼寝をしたら最高ヤロナぁ〜」。 


赤倉山から高塚への縦走路 どこにでも登場する「紀州わらじ会」の山名版


快調にいくつかのピークを越えた。頭の中では4つめ辺りのピークで小休止。何気なく、急な下りになっていることに気づいたものの、「そろそろ次のピークへ登り返すハズ」などと考えていた。 ふっと気づくと、尾根が不明瞭になり、どちらの方向も ひたすら斜面を下っていて、高塚方面への登り返しが見当たらない。 あちこち偵察しながら、地図とコンパスとで現在地を確認したところ、どうやら、先ほどの休憩地点がp1275で、そこから北の尾根へと下ってしまったようだ。 疲れが溜まると、現在地確認が甘くなり、また、ついつい楽な下りへ足を向けてしまう(反省、反省)。 元の地点に登り返すのは、どっと、疲れる。 重たい荷物と、重たい心を引きずってやっと、先ほどの休憩地点に到着。 結局、1時間ほどのタイムロスをしてしまう。

高塚山には、例によって「紀州わらじ会」の山名版がある。 道に迷った後に、山名版があるとほっとする。 地図では、ここにも北方向に尾根があり、今度は間違わないように、南西方向の尾根で戸倉山を目指す。戸倉山にも、わらじ会の山名版だ。

地図上では戸倉山から登尾までは、何の変哲も無い尾根道一本だが、途中で尾根が広くなり、二重稜線のような感じで、少しルートが曖昧。 さらに登尾への道は急登で、一気に100 mほど標高をかせぐ。登尾ピークの手前の肩に荷物を置いて、空身で登尾へ向かうも、手前のピークを登尾と勘違い。結局、登尾ピークは踏まず仕舞い。ここで、昼食を取る、と、云ってもパンを齧るだけだ。

登尾を過ぎたあたりから、そろそろ疲労が出てきてペースが落ちる。80分ほどで、高尾山、さらに40分ほどで大鯛山。 いずれのピークにもわらじ会の山名版があるだけで、朝からの雨模様の中、まるで展望が利かない。 もうここから先は気力で前へ進むだけ。



とは云うものの、大鯛山の按部から白鬚岳へは標高にして300 m近くも登り返さなければならない。 本日、最終にして最後の踏ん張り。ヒーヒー、ゼーゼー 喘いで喘いで、小休止を繰り返し、やっとの思いで、白鬚岳。 



これで、「本日の最大のアルバイトは終了!」と、気を緩めたのがマズかった。 白鬚岳から小白鬚への登り返しも、8時間以上歩き続けた身には、かなり過酷。地図上では45分と書かれたコースを倍近くの時間をかけて小白鬚へ。

小白鬚から、700mの標高差を下って、2時間ほどで郭公号デポ地の東谷出合い に到着。 昨日に続き、何とか 日暮れの直前に最終目的地にたどり着くことができた。

お互いに明日は出勤。 もはや温泉に寄る時間も無く、車をすっ飛ばして、帰宅したのは9時半を過ぎていた。。

本当にお疲れ様の2日間でした。

とにかく苦行
持久力の欠如を痛感
同行者の足を引っ張ったことに反省

などなど、道中の景色よりも 反省、教訓、などが深く残った山行となった。

ついに台高完全縦走にリーチ
「しばらくは、ロング山行は 懲り懲りだぁ〜!」と思っていたが、翌日には、早速、郭兄ぃ から、「台高完全縦走の最後の1コマは いつチャレンジする?」との御誘いメールが届いていた。。。。。。。。。?

ご一緒した 郭兄ぃ の ページ 



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