ピッケル君のアウトドア



尾鷲道縦走
尾鷲〜日出ヶ岳

(日出ヶ岳 1694.9 m)

2005年5月3日(火)〜5月4日(水)
参加者: 郭公さん、DOPPOさん


こぶし峰より滝口尾根、大峰を望む
(Dpさん撮影)


ルート:
(総行程:約 21 Km、標高差 1689 m)

1日目(10.9 Km)
   7:38    10:30     11:15        14:35      15:30     16:30    17:04     17:40     18:15
  学園前 ⇒ 尾鷲 ⇒ クチスボダム →  橡山の稜線 → P1036 → 地蔵峠 → 又口辻 → 神明水 → 木組峠(テント泊)


2日目(10.3 Km)
   5:40      6:20     7:15     10:00     10:45       11:30
  木組峠 → 一本木 → コブシ嶺 → 尾鷲辻 → 日出ヶ岳 → 大台ヶ原駐車場 



紀行文

ドタキャン神仙平のリベンジ!
4/29〜5/1にかけて関西山系ML仲間によって企画された大峰奥駆秘境ツアー(神仙平〜釈迦ヶ岳)に発熱のため参加できなかった。 発熱ドタキャンを郭公さんにTELすると、「よかよか、次は尾鷲道をやっつけるからな!」と優しいお言葉。 目頭が熱くなったのは、高熱のためだけではないようだ。。。。。 (*_*;

仕方なく2日間寝込んでいたが、奥駆から戻った郭さんから「5/3出発で尾鷲〜大台ヶ原縦走を決行する」、との書き込み。 郭さんは、ここをやっつければ、「尾鷲から局ヶ岳」までの台高山脈を全制覇を達成するそうだ。5/2は連休の谷間で出社、まだ体調は本調子ではないが、このままでは折角の連休をゴロ寝で過ごすことになるので思い切って参加表明。奥駆・台高スペシャリストのDOPPOさんも参加するようだ。 

近鉄特急で尾鷲へ
近鉄特急ビスタ号で、松阪へ出る。私は西大寺から、郭公さん、DOPPOさんは大和八木から乗り込む。 松阪からはJR特急で尾鷲駅へ(10:30)。尾鷲駅からタクシーでクチスボダムへと向かう。

クチスボダムからは、橡山への稜線を辿るコースと古和谷林道をつめるコースがあるようだ。橡山への稜線は取り付きが不明で、おのずと古和谷林道コースを選択。 林道沿いには、藤やツツジが沢山咲いている。 郭公さん、DOPPOさんの的確な地図読みで林道をつめた箇所から稜線への山道を見つける。 しかし地図のルートが不明瞭で、しばらくは藪コギを強いられながら急登をガリガリ登り、やっとの思いで、橡山とP970の間の稜線に辿りつく。
強烈なヤブ漕ぎの後、稜線に出て一本 P1036にて
稜線に出れば、「後は楽だろう」と思ったものの、P1036は大岩がそびえたち、それ以上の前進を阻まれた。 DOPPOさんの提案で、引き返して林道への迂回ルートを選択する。

この時点でもやは15:40。 かなり疲れが出ており引き返すのは結構、辛いものがあったが、まぁ〜 P1036ではアカヤシオも見られたし、ラッキィ〜!!?

P1036から引き返し、「林道」へ出るが、とても車は走れそうにも無い。 大きな岩がゴロゴロ転がって歩き難い林道を30分も歩くと、やっと「地蔵峠」に到着(16:30)。かなりお疲れモードだが、一気に本日の幕営地を目指す。地蔵峠から稜線までの登りがキツく、DOPPOさん、郭公さんのペースについていけない。


やっとの思いで、又口辻へ到着するも、休む間もなく次を目指す。神明水で水の補給をするが、水量はチョロチョロ。テン泊経験豊富なDOPPOさんが、見事に木の皮を水の流れに差込み、水を汲みやすくする。
テン場到着は18:15。あたりはすっかり暗くなる。

木組峠でテントを張り、夕食。 DOPPOさんは、缶ビール、郭公さんと私は麦焼酎で乾杯。 ホロ酔い気分で、「サンマ蒲焼ダレ 漏出事件」が発生し、テントマットや私のズボンがサンマ汁臭くなる。。。。 (-_-;) このままでは、3万もはたいて購入したダウンのシュラフがサンマ汁臭くなるので、テントマットを除去する。 8時には就寝、すぐにイビキの輪唱だ。

翌朝は例によってDOPPOさんが一番起き(4:45)。 それにしても朝から元気だ。。。。 ピッケル君としては、まだまだ惰眠を貪りたい時間ではあるが、ゴソゴソと起き出して朝食。

昨晩の残りの赤飯とパン、スープなどで軽く朝食を済ませ、テントを撤収して、いざ大台ヶ原を目指す(5:35)。


尾鷲道は絶景! 快適! (*^_^*)

木組峠から一本木までは、何箇所か崩落によって登山道が途切れている。その度に高巻きをしたり、崩落部を渡ったり、結構 スリルの連続だ。

一方で、危険箇所を過ぎると、自然林に囲まれたのどかな雰囲気。なんとも格別な気分。 スギ、ヒノキなどの人工林とは味わい深さが全く異なる。

木組峠からコブシ嶺までは原生林に囲まれた快適な尾根を歩く。 西側に眼をやると、ちょうど坂本貯水地の谷にガスが立ち込めていて、その向こうに聳える竜口尾根とのコントラストが見事だ(*^_^*)。 もう何とも言い難い景色!!! 風邪をおして、重い荷物を背負って来た甲斐があった。

竜口尾根の向こうには、脈々と続く大峰山脈が南から北まで全て一望できる。

DOPPOさん曰く、「この方向から見る釈迦が一番ヤ」

右側の写真では、その釈迦ヶ岳のトンガリがはっきりと見える。


一本木の次のピークは明るい日本庭園のような景色。左の写真中央にある樹がモダンアートの人形のよう。

さらには天然シイタケまで発見。とてもおいしそうだったが、DOPPOさんから、「写真に撮るだけにしときやぁ〜」とのお達し。

絶景のコブシ嶺

ガレ場のある急登を上りきると、展望の開けた「コブシ嶺」へと到着する。昭文社の地図に「展望良し」と書かれているが、まさに絶景だ。

西には竜口尾根、さらに大峰山脈、南には昨日から辿ってきた稜線、南東には尾鷲の海が光って見える。
辿ってきた稜線(又口辻〜木組峠〜一本木) 中央のピークは、行者還岳


コブシ嶺のピークを過ぎると、だんだんと核心の大台ヶ原が近づいてくる。 景色も大台の特有の立枯の樹が多数見られる。


いよいよゴール 日出ヶ岳はエビスビールで乾杯! (^_^)v

コブシ嶺から約2.5時間ほどで、尾鷲辻へと到着。 今までは、全く他の登山者には出会わなかったが、ここからは大台ヶ原ハイキングコースとなり、大勢のハイカーで賑わっている。 やっぱり大峰・台高は、人の少ないのが魅力だ。 ここまで人が多いと俗っぽく、だいぶと興ざめ。。。。。

しかし、郭公さんの「台高山脈完歩」のゴールは目前だ!! 尾鷲辻から傷む足を引きずり、多くのハイカーとすれ違いながら、乾杯ビール地点の「日出ヶ岳」を目指す。

10:45 ついに「日出ヶ岳」に到着。 郭公さんは、わざわざここでの乾杯のために「エビスビール」を持参してきた。冷えていない、泡泡ビールだけど、感動で味わいもひとしお!


ビジターセンターまで降り、売店で缶ビールを購入して、今度は冷えたビールで2度目の乾杯!! (^_^)v

ちょうど12:15のバスまで 一休み。 バスに乗り込もうとすると 郭公さんが 「おぉ〜い! のんぶ〜 やぁ ないか??」 日出ヶ岳の手前で飛ばした郭公さんのML書き込みを見たのんぶ〜が お出迎えに来てくれた。 「ちょっとオオミネコザクラを見に 三ノ公まで行ったサカイニ。。。。。」と のんぶ〜。 いつものんぶ〜の優しさには感動させられる。

わざわざ有難う!!

同行リンク
 ご一緒した DOPPOさんのページ:  
 ご一緒した 郭公さんのページ:  


行程費用

学園前〜尾鷲: 5800円(含む 特急券)
尾鷲〜クチボソダム(タクシー割り勘): 800円
食料各種(含む朝食): 680円
ビール2本: 600円
さんま寿司: 500円
上市〜学園前: 760円


ピッケル君のアウトドア


































inserted by FC2 system