行者還岳
(行者還岳 1546.2 m)
2003年7月20日(日)〜7月21日(月)
参加者: トシノスケ


原生林のトシノスケ

ルート:

7月20日(日)〜21日(月) 

  6:00      8:50      9:40      10:15     10:32
 生駒 ⇒ トンネル西口 → 奥駈道出合 → 高塚山分岐 → 1418ピーク → トシノスケ失踪&捜索 → 奥駈道出合 → トンネル西口(トシノスケ発見)


                          8:00       10:30
  1418ピーク → 行者還小屋(泊) → 行者還岳 → トンネル西口






ルートマップはGPSを利用せず、あくまで適当に歩いた軌跡を思い出しながら
プロットしました、とっても適当なので、参考にしないで下さい



紀行文:

ショウキランの撮影に。。。
先週は、ML仲間と鉄山〜弥山へとオオヤマレンゲに会いに山行。その帰り道で珍しいショウキランを見つけた。とても疲れていたのと、ちょうど大粒の雨が降っていたせいもあり、撮影したショウキランはピンボケで、あまり綺麗に写っていなかった。そこで、ショウキランを撮影しに2週連続で行者還トンネル西口へ。

登山口から少し入った所の左手に行者還岳へのショートカット登山道があるのを知らず、弥山への登山道を登りました。例によって急登を40分ほど喘ぎながら登ると、奥駆道に出る。行者還岳へは、分岐を左に取る事になるが、ショウキランの撮影のため、弥山方面にルートを取る。ところが、行けども行けどもショウキランが見当たらない。何度も付近を捜索した所、どうやら誰かに盗掘されたらしい。先週、ショウキランを見つけた場所に、どうやら地面を掘った後があり、ショウキランは跡形も無く消失していた。


トシノスケ遭難!?

今日の目的はショウキランと行者還小屋見学とテント泊。テン場を行者還小屋付近とすると、このまま向かうと、少々早い。そこで、高塚山まで寄り道することにした。奥駆道から脇に逸れて、高塚山方面に向かうと、目印のテープは所々に見られるが、さすがに通る人も少ないのか、踏み後がはっきりしない。しかも尾根づたいが比較的広く、何度か道をはずしそうになる。用心しながら歩くと、どうしてもペースがゆっくりになる。ついトシノスケとの距離が開いたので、呼んでみる。いつもは、パパとの距離を気遣いながら、少しでもパパが遅れると、様子を見に戻ってくるのに、今回は、呼んでも声すら聞こえない。少々、不安になって、ザックから餌を出して、エサの音をさせながら呼ぶが、戻ってこない。どうやら、鹿でも見つけて登山道からはずれたらしい。

何度も呼ぶと、南側の谷の方からトシノスケの声が聞こえたような気がする。仕方が無いので、念のため登山道の少し脇にテントを設営し、入口付近にトシノスケの餌を置き、声の聞こえた谷の方へ捜索に行ってみる。恐らく火吹谷上流の右俣最上流あたりまで捜索に行ったと、後から地図を見て思う。1時間程度、大声でトシノスケを呼びながら、谷を降りたり、登ったりしたが、結局、行方不明。そうこうしているうちに、パパの方が、谷で足を踏み外して急斜面を滑落。。。。これ以上の捜索はこちらの身が危険と判断して、一旦、テントに戻る。

少々、お腹が減ったので、持参のパンを食べて気を落ち着かせる。これだけ捜索して、見つからないのだから、谷側にはいない可能性が高い。登山道に戻ってくれば、テントを張っておいてエサも置いておいたのだから判るだろう。。。 などなど、いろいろ考えているうちに、トシノスケのことがどんどん心配になってくる。いろいろ考えてみるが、府民の森などを散策していても、トシノスケはブッシュや道の無い所へは行かず、登山道からルートをはずすことは全く無い。

そこで、今度は捜索範囲を広げて奥駆道まで行ってみる。ちょうど行者還岳方面から登山者が来たので、イヌを見かけなかったか聞いてみるが見かけていないとのこと。そこで、元来た道を引き返してトンネル西口との分岐点まで戻ってみる。三叉路でしばらく待っていると弥山方面から犬連れの方が来た。この人の情報によると、弥山方面にも居なかったが、トンネル西口から登ってきたと思われる親子連れが、その方のイヌを見て、「さっきのイヌと違うね」と喋っていたとのこと。その情報を聞いて、大急ぎでトンネル西口まで引き返す。走るように急坂を下ってデポ地に着くと、車の近くでトシノスケがウロウロ。やっと発見して、大感激!!、走ってトシノスケを抱きしめる。当のトシノスケは何事もなかったように、はしゃいでいる。

トシノスケを発見して、気が抜けたら、どっと疲れが出てきたが、テントもザックもトシノスケが失踪した場所に放置してきたので、仕方なく、トシノスケと戻る。本日2度目の急坂、登り。途中で激しい雨が降ってきたが、雨具はテントに置いてきた。やっとの思いでテントに着いたときは、トシノスケもパパも全身、ずぶ濡れ。疲れ果てたので、そこでテント泊しようかと思ったが、近くに水場もないし、思い切って行者還小屋まで行く事に。

最後は本当にクタクタになって、這い蹲るような感じで行者還小屋に到着。小屋横にテントを張って、小屋の中に濡れた衣類を乾させてもらう。小屋で着替えも、食事もできて、とても快適。食後は疲れ果てて、すぐにテントで就寝。

翌日は行者還岳ピストン

翌朝は快適に目覚めたものの、前日のトシノスケ遭難さわぎで、すっかり疲れたし、天気もあまり良くないので、本日は行者還岳までとする。小屋から行者還岳までは、険しい岩場で、はしごがかかっている。トシノスケを連れているので、結構、大変な思いをしながら、やっとの思いで行者還岳に到着。


行者還岳から高塚山方面の尾根を望む

行者還岳からは弥山、高塚山方面の展望が絶景。足元が断崖絶壁で、高所恐怖症の人は、ちょっとお尻がムズムズするが、それでもこの景色は一見の価値がある。特に今日は朝の時間が早く、モヤに煙っているので、ますます遠望とモヤが絶妙のコントラストで、秘境に来た感覚が楽しめた。昨日の遭難さわぎも、これでチャラかな。。。

行者還岳からの奥駆道 6月頃に新築された行者還岳

ヤマホトトギス


帰りは、一ノタワ手前でトンネル西口への近道下山道を教えてもらい、無事、駐車場に到着。本当にいろいろとお騒がせな山行でした。




ピッケル君のアウトドア



























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